ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
Wii版の公式サイト:Xenoblade ゼノブレイド
WNew3DSの公式サイト:Newニンテンドー3DS専用 Xenoblade ゼノブレイド|ニンテンドー3DS|Nintendo
12/24から1/2まで、駆け足でやってなんとか年末年始でクリアまで漕ぎつけました。
当記事は2010年6月10日に発売したWii専用ソフト「ゼノブレイド」のクリア後のレビュー記事です。
ネタバレは一切ありません。少しでもゼノブレイドに触れる方が増えるように魅力を伝えるよう努めたいと思います。
クリア時間は約56時間。やり込み時間はほとんど含まれていません。やり込みの具合にもよりますが、やり込みプレイヤーならばクリアまでに更に10時間から50時間ほど追加されると思います。
ゼノギアス、ゼノクロの比較も少し多めになっていますが、その両方のネタバレも控えて記述しております。
短い間ですが、お付き合いいただければと思います。
ゼノギアスのレビュー記事はこちら
→ゼノギアス クリア後感想レビュー(ネタバレ無
ゼノブレイドクロスのレビュー記事はこちら
→ゼノブレイドクロス クリア後レビュー/感想(ネタバレなし)
【プレイヤーデータ】
・ゼノシリーズはゼノブレイドクロス(300時間)、ゼノギアス(60時間)の順にプレイ済。ゼノサーガの知識は三部作であるということ以外は一切なし
・New3DS版は違いを少し知っているだけで、実物は一切見たことがないので比較は不可能です。予めご了承ください
・モノリスソフトのゲームはバテンカイトス1、2共にプレイ済
→バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 クリア後感想レビュー(ネタバレ無
→バテン・カイトスⅡ 始まりの翼と神々の嗣子 クリア後レビュー(ネタバレ無
真新しさと熱さと感動をしっかり押さえた王道ストーリー
巨神と機神――
泡がはじけるかのごとく、突如として世界に出現した二柱の神は、己が存在のすべてを賭けて戦った。
二つの神が打ち鳴らす大剣の響きは、海原を揺らし、大気を震わせた。
両社は残された力を大剣の一閃に託し、相打ち合い
――やがて骸となった。
(公式ホームページ WORLD プロローグより)
ではこの作品のほんの基本的な話から入りましょう。
このゼノブレイドという作品の名から、かつてPSで出た名作RPG、ゼノギアスを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。その壮絶であまりにも情報量の多い物語に当時魅了されたプレイヤーも多い作品です。手前味噌の再度の宣伝になりますが、ゼノギアスのネタバレの無いレビューを先日書きましたので、そちらもどうぞ参考になさってください(ゼノギアス クリア後感想レビュー(ネタバレ無)。
先程載せたゼノギアスの記事に自分はこんなことを書きました。
「人間が何故この宇宙で生きているか考えたことがありますか?」
使い回しになってしまいますが、この言葉はこのゼノブレイドでも是非言わせてください。
「ホムスが何故この巨神界で生きているか考えたことがありますか?」
巨神と機神、この二つのワードが常に背景に存在して物語は展開していきます。
逃れられない事実として、主人公シュルク達はその巨神の骸の上で生活しているのです。この時点で奇抜さを感じる世界ですよね。ここはやはりゼノギアスを書いた高橋哲哉氏のシナリオだと思えます(シナリオの共同執筆者は他にも。「ゼノサーガ」のアニメやⅠⅡの脚本家である武田祐一郎氏)。
かといって従来のゼノシリーズとの関連性は特にありませんので、ゼノギアスやゼノサーガが未プレイだよ!っていう人も安心してプレイしていただけると思います。
話の展開は主人公たちの街が襲われて、その敵を倒すための旅に出る、そして世界の真実を知っていく……と比較的王道スタイル。
ゼノギアスは先の読めない、そして深く広い知識の必要な展開で有名でしたが、ゼノブレイドはもっと理解しやすくなっています(ゼノブレイドはゼノギアスを彷彿とさせる展開もちらほらありました)。
また、ゼノギアスのようなSFチックなものを期待していると少し肩透かしを食らうかもしれません。どちらかというとファンタジーチックなので。ロボに乗りませんし。SFに近いのはどちらかというと後に出たゼノブレイドクロスですね。
理解しやすい、といっても決してありふれた陳腐なものではありません。RPGで必要なキャラの魅力、台詞、話の大筋の出来は随一で「名作」と言われているのも納得が出来ました。初めから最後まで全く目が離せず、そしてきっちり伏線も回収して綺麗にまとめていると思います。
世界観の話をしているのでここでお話しますが、巨神と機神の上にあるフィールドは広大です。
美麗な景色、幻想的な風景。昼夜に表情を変え、天気の概念もあります。見える景色はほとんど行けるのでオープンワールドに近いですね。
ジャンプが低めで乗り越えられないところも多い他、高い場所から地面に着地するとダメージを受けてしまうのは少し残念かもしれません。ちなみに主人公シュルクのジャンプポーズは、ゼノギアスの主人公フェイのジャンプをモチーフにしたファンサービスだったりするそう。
また、バテンシリーズやゼノクロをやった人は知っているでしょうが、モノリスソフトのゲームは非常にやり込み要素が強いです。しかもそのやり込みをやればやるほど世界観の味が出ますし、台詞にも味があります。ゼノクロはメインよりもむしろサブを拾っていく方が面白いという……。
それはさておき、本作品でも単純なお使いも含めたサブクエストの数は半端じゃなく、攻略も見ずにプレイして全ての要素を集められる人はまずいないと考えていいでしょう。
トロフィー、称号の要素であるプレイアワードも数が多く、これも集めようとするならば大変です。
アイテム図鑑はありますが、モンスター図鑑がないのが残念ですね。
刻一刻とバトルが変化するリアルタイム要素、そして従来のRPGに馴染み深いコマンド戦闘の融合
ゼノブレイドクロスにも受け継がれた「リアルタイムコマンド戦闘」がゼノブレイドの戦闘。
映像を一つご覧いただきましょう。
見て判る通り、戦闘はフィールドからシームレスで開始されます。戦いたい敵にターゲットを当てて攻撃を当て始める、もしくは相手に見つかってしまうと戦闘が始まります。
ゼノブレイドクロスをプレイ済の方は何の問題もなく戦闘は出来ると思います。
戦闘で要求されるのは的確なアーツの選択と三つのゲージ管理です。
主な攻撃の方法は二つ。通常攻撃とアーツ攻撃です。
『通常攻撃』
→キャラクターが勝手に行ってくれる攻撃。相手が一定の範囲内に入れば何もしなくても発動。
『アーツ攻撃』
→他のRPGの「技」「特技」「魔法」に位置するもの。十字キーで選択をしAボタンで決定。再び使えるようになるにはリキャスト(チャージ時間)で待つ必要がある。
次はゲージ管理の話をしましょう。
『アーツ』
→厳密には違うが、リキャストという使用後のチャージ時間があるためにここに記載。技を放つタイミングはチャージ時間のことも考えて。
『テンション』
→青い枠で囲まれた所にキャラクターの顔グラがある。この表情はテンションを表していて、低いと攻撃をミスしやすくなってしまう。上げるためには仲間を励ましたり、声かけに反応したり、後述するチェインアタックを発動したりする。
『パーティゲージ』
→しっかりとゲージと書かれているのはこれだけ。そしてこれが一番重要。1メモリ消費すればHP0の仲間を起こしたり、後述のビジョンの時に仲間に知らせたり。
そして3メモリあればチェインアタックが使えるように。仲間全員で順番にアーツ選択を出来るというもので、これはリキャスト関係なく全てから選択可能という便利なもの。
「みえる……!」
スマブラforをプレイしている方ならこの台詞、そしてこの技についてああ、あれか、と思い当たる方もいらっしゃるかと思います。
本作品で大きなウェイトを占める要素、このビジョンというシステムについて少しだけ説明します。
突然ですが、RPGをしていて敵が急に大技を使ってきて今まで順調だった流れが一気に覆って負けた、という経験はありませんか?自分は正直あり過ぎて数え切れません。
ビジョンは作中のテキストでは「未来視」と書かれています。その通り、「未来の視える」システムなのです。
つまり、「敵が大技を使ってパーティが壊滅する未来」を事前に教えてくれるシステムというわけです。プレイヤーはこの壊滅する未来を変えることでバトルをこちらの流れに持っていくことが重要になります。少し余談ですが同じWiiのRPGでコマンド戦闘である「アークライズファンタジア」(アークライズファンタジア クリア後感想レビュー(ネタバレ無)という作品も相手の行動がある程度提示された上で行動が出来るものでした。このゲームも戦闘評価がとても高いので、宜しければ興味を持っていただけると幸いです。自分はコマンド戦闘の完成系だと思っていて、全力でオススメしたい作品です。
未来を変えるためには、味方を回復したり攻撃対象を変えたり敵を気絶させたりと様々。自キャラでどうにかならない場合は味方に助けを求めることも可能です(パーティゲージを1メモリ消費する必要があるのはここ)。
味方に助けを、で感じ取っていただける方もいらっしゃると思いますが、自操作キャラ以外は完全にオートです。集合、集中攻撃の指示は出来ますが、それ以上は行えません。
しかし、決して味方のAIは低いわけではないと感じました。狙われたらまずい時はヘイトを外す技をすぐに使ってくれます。それにパーティゲージを溜める努力はしてくれます。
さて戦闘で最後になりましたが、大事なことなので。
このゲームのレベルですが、レベル差による命中補正がかなり強いです。レベル差が6以上あればほぼ攻撃は当たりません。攻撃が当たらないとテンションが下がって更にミスするという悪循環が生まれます。
言ってしまえばラスボスよりもレベルがいくつか高ければそれだけでラスボスも雑魚同然なのです。クエストを消化しすぎると却ってボスとの戦いの楽しみを削がれるのでやり込みプレイヤーは注意が必要。
システムあれこれ
色々と書きたいことがいっぱいあるので、長所と短所で箇条書きで書きたいと思います。
【長所】
・どこでもセーブ
→ラスボス前や、移動装置の上など実質セーブしてしまうと複雑だったり詰まってしまうようなところ以外は何処でもセーブ可
・短いロード時間
→あの情報量をあのロード時間で読み込んでいることが素晴らしい。ゼノブレイドクロスでは少しロードが長くDLデータがないと気の短い人は厳しかっただろうが、ゼノブレは全くそんなことがない
しかも同じエリア内ならばどんな広い土地でもノーロード。It''s快適
・充実したワープ機能、時間変更機能
→街やフィールドには一定のワープ場所が存在する。沢山のクエストをこなす為には時間変更は不可欠だが、その時間変更が非常に手軽かつ上記にあるようにロード時間がほぼ無い。というか時間変更については無い
【短所】
・セーブデータの保存が三ヶ所しかない
→SDカードにデータを移せるが、Wiiに戻すときは上書き。利用するのは二つ以上のSDカードがないとならない
・ソート機能が微妙
→一度アイテム欄や装備欄を閉じてしまうと何故かソートが初期状態に戻る謎仕様。お気に入りとかもあるといいのにと思う
・持ち物の制限がある
→素材を集めるゲームで素材の所持制限があるのは厳しい。敵が落とす素材は間違いなくみんな制限に引っかかると思う。何故制限を設けたのだろう
・見た目装備はない
→見た目が悪いから、見た目が好きだからという理由では装備品を弄りにくい
・プレイ時間が99:59でカウントストップ
→やり込みゲームであっさり100時間超えもするような本作で何故二桁時間なのか。New3DSだとこの点は改善され999:59がカンストだそうです。
欠点のつけようがない音楽郡
ゲーム音楽好きな人ならば、
作曲者は錚々たるメンバーです。
ゲーム音楽業界を引っ張ってきた下村陽子氏を始め、ACE+(
特に人気を誇る二曲をこちらに置いておきます。
名を冠する者たち
ACE+作曲。
ガウル平原
文字通りガウル平原という場所で流れる曲です。作曲はACE+
広大なフィールドの雄大さと相乗している素晴らしいBGMです。
総合評価
RPGが好きならば是非一度は触っていただきたい作品です。
ストーリーの本筋は纏まっていて、
ゼノギアスのような複雑なSFの話にはなりません。この広い大地をロボに乗れないのは残念ですが、それはゼノブレイドクロスで是非探索してください。と少し宣伝させてください。ゼノクロはゼノブレと別ベクトルに面白いですから。
戦闘もキャラの組み合わせや技、
また、
しかし、
プレイ中はそんな事も気にならないくらい戦闘やストーリーが面白
New3DS専用ではありますが、携帯機でもこのボリュームのRPGがプレイ出来るのは魅力的ですよね。
欠点としては多少のグラ劣化、音楽のつなぎがおかしいなどはあるらしいです。しかし、ギャラリーが追加されていたり、プレイ時間が99:59から999:59に増えていたり、そして何よりゼノブレイドの3Dで広大なフィールドを見られるという利点もあるので、一概にどちらが良いとは言えません。
ここでモノリスソフトのゲームを一言でススメつつ締めようかと思います。
ゼノギアス
→濃厚で深みのあるシナリオを求める方に
ゼノブレイド
→王道で熱い展開を求める方に
ゼノブレイドクロス
→惑星ミラで様々な異種族と交流してみたい方に
バテン・カイトス
→主人公と一緒に空に浮かぶ大陸へ冒険したい方に
バテン・カイトス2
→1プレイ済推奨。シナリオも戦闘もどちらも楽しみたい方に
ここまで読んでくださりありがとうございました。
一人でも多くの方がこのゼノブレイドに興味を持ってくださればと思います。
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HN:ヴィオHP:性別:非公開自己紹介:・色々なジャンルのゲームを触る自称ゲーマー
・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり
【所持ゲーム機】
・SFC GC(GBAプレイ可) Wii WiiU NSw NSwlite PS2 PS3 PS4 PS5
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・ミニファミコン ミニスーファミ PSクラシック
・PCは十万円くらい。ゲーム可だがほぼやってない
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