ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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14年の時を経て出た最新作。
 正直言うと、開発のトップは変わってなくても長い年月経っているしあまり期待値を上げ過ぎずに始めたのだけど。
 ところがどっこい、蓋を開いてみると、まさにあの「すばせか」の世界が広がっていた
 正当進化と言える作品に仕上がっており、これがファンの待ち望んでいたゲームだ、と思えた。


新すばらしきこのせかい NEO:The World Ends with You
機種:Switch・PS4 
発売日:2021年7月27日
公式サイトはこちら

【プレイヤーデータ】

・前作はDS、Switchでプレイ済み。DSは当時遊んだわけではなく、2016年、つまり5年前に。Switchはその2年後に出たので、その時に。それぞれ一周ずつ遊んだ。ネクのfigma持ってるくらいには好き
・アニメは視聴済み
・普段はRPGを中心に対戦ゲー、音ゲー、パズル、アクション等特にジャンル選ばず気になったものをプレイ

[ストーリー]渋谷を舞台に行われる死神ゲームで勝って生き残れ!
[戦闘システム]サイキックを組み合わせて、仲間とコンボを繋げ!
[音楽]すばせかと言えばノリノリのボーカル曲!
[総評]これぞ待っていた「すばせか」正当続編!前作ファンも、前作遊んでない人もやってくれ!





[ストーリー]渋谷を舞台に行われる死神ゲームで勝って生き残れ!

いつもと変わらないはずの渋谷。
主人公のリンドウにとって
その日の渋谷は何かが違い、
何かがおかしかったのかもしれない。



スクランブル交差点で始まったサイキックバトル。
そこから逃れたはずのリンドウの前に、死神を名乗る少女が現れる。
死神のゲームへようこそ、と彼女は言った。

まさかゲームで酷い目に遭わされることはない…
軽い気持ちで参加したリンドウ、そして友人フレットの2名。
しかしゲームを始めた2人は、違和感を覚え始める。

自分たちがいるこの渋谷は普通じゃない!

戸惑う彼らに突き付けられたのは
勝てなければ自分の存在が消滅する、というルール。
UG(アンダーグラウンド)と呼ばれるもうひとつの渋谷で
ほかの参加者たちと順位を争い、トップを取って生き残らねばならない。
果たして彼らは元の渋谷に戻ることができるのか――
(公式サイト OVERVIEWの頁より)
 渋谷を舞台に生き残りをかけて死神からのミッションをこなす死神ゲーム。
 主人公達は何故かそんな危険なゲームに巻き込まれてしまう。
 というところから物語は始まる。

 ざーっくり言ってしまうと、前作の続編。
 というと前作をやんなくて良いのかという不安は残るかと思うが、主人公達は概ね一新されているので前作をやっていなくても問題ないが、一部は前作を知っている方が盛り上がる。感覚的には龍が如く7みたいな感じ
 また、アニメも21年の春にやっていて各配信サイトでも配信されていたりするのだが、実際今回はアニメのその先の「A new day」というNS/PS4で出た前作Final Limixの追加シナリオから続いている。そのため、DS版やアニメの知識だけだと少しついていけないシーンもあるかもしれない(といっても、問題に感じるほどではない)。

 全体的なストーリー展開はしっかりと起承転結や伏線等が出来ていて、特に最後の盛り上がりは寝る間も惜しんでやってしまった。
 キャラの行動に疑問を持つ点もほとんどなく、生き生きとしたキャラとテンポよく進むストーリーはこのゲームの大きな長所であると言える。


 また、主人公達は高校生や大学生。年相応の会話の雰囲気や距離感というのがとてもよく出ている
 例えば主人公リンドウは、自分の悩みをリアル友達よりもネット友達の「スワロウさん」に打ち明けがち。なんとなく、自分も既視感があるなぁ。

 どのキャラも良い所も悪い所もあり、個性が光る。悪いところというのも不快になるという意味ではなく、キャラクター性により深さを出している要素として消化していて、どのキャラも素敵な仕上がりを見せていた。

 正直なお話をすると、発表前はキャラが好きになるかどうか心配だった。
 何しろメインの女性キャラであるナギ。眼鏡をかけてツインテで「推しが尊い」と書かれたTシャツを着ている。推しが尊いは大いに理解できるけど、いやいやいや、マジか。個性が強い。でもね、実際プレイを続けていくとナギの良いシーンもいっぱいあるわけで。ナギ、本当に良いパイセンなんですよ。

 良い味を出しているのは敵も同様。
 必要の無いキャラがおらず、全体的にとてもよく纏まっていると感じた。

 また、会話のテンポ感がとにかく良いのは「すばせか」の魅力だと思う。大事なシーンではフルボイスだけど、流れていくようなシーンはパートボイスだったりするのもテンポの良さに一役買っている。


 それに、先日豪華なADVとしてバディミッションBONDをあげたけど、「すばせか」も同じように会話で立ち絵をコミック調にぶっ刺したりしてきて、立ち絵のみの表現でありながら妥協を許さない表現力を感じた。




[戦闘システム]サイキックを組み合わせて、仲間とコンボを繋げ!

 DSで出た「すばせか」の特徴の一つとして、忙しないバトルシステムがあった。
 パートナーとキャッチボールしてコンボを決めてどーんと大技をかます、あの爽快感は何物にも代えがたい。
 しかし、DSソフト特有の2画面を活かしたシステムだった事もあり、スマホやFLではその辺りが消化しきれず無難な出来になってしまっていた。Joycon二刀流が良い感じにごちゃごちゃしてて良いとかいう人もいたけれど……。
 なので今回の戦闘、正直その忙しなさを求めるのは駄目だろうななんて思っていた。

 が。
 しかし。
 いざ触ってみると戦闘がきちんと忙しいかつ戦術的に頭を使う必要があるシステムになっていた。
 きちんと忙しい。きちんと面白い。


 では戦闘前のお話。
 本作は、仲間でパーティを組む。前回はパートナーとのキャッチボールだったので二人しか戦闘できなかったが、今回はパーティ戦。もちろん全員参加。

 まずこのゲームのレベルアップはHPがあがるだけである。
 じゃあステータスはどうやってあげるのか?
 その方法は二つ。
1.その辺の料理屋さんで飯を食う(なんと永続アップ。しかし満腹ゲージがあり、一度に何度も食えない)
2.帽子や服や靴といった装備品をつけること。ちなみにスカートだろうがメイド服だろうが男でも着れたりと制限は特に無いのだが、アビリティを発動するためには一定以上のセンスというステータスが必要。


 また、もう一つ肝となるのがバッジ
 このゲームのキーワードと言っても良いバッジの存在はシステムにも大きく関わっている。

 再三になるけど、このゲームのレベルアップはHP上限があがるだけである。技も何も覚えない。攻撃力も増えない。
 この二つの要素を担っているのがバッジというわけである。
 バッジには攻撃力と使える技(サイキック)が用意されており、一人1バッジ装備できる。



 戦闘画面はこんな感じ。基本的にはアクション。
 全員が同じ場にいるが、全キャラをプレイヤーが操作する。というとちょっと語弊があって、攻撃に対応するボタンを押すと、そのキャラクターをプレイヤーが操作することになる。攻撃、回避、移動も全部プレイヤーが担う。
 一方で、ボタンを押していないキャラは待機状態になり、攻撃もしないし、敵の攻撃は全て回避してくれる。
 ある程度サイキックを使い続けたりすると、クールタイムが入るので、ずっと同じサイキックを使い続ける事は不可能である。そのため、ずっと俺のターン!は出来ない仕様。クールタイムもバッジによって異なる。

 付けるバッジにより、使えるサイキックや押すボタンが異なる
 例えば、連打で一定コンボがあるもの、チャージして放すと攻撃するもの、爆弾を置くもの、敵を行動不能にするもの、などなど。


 ↑バッジの左上に書いてある「R」とか「Y」とか「ZL」とかが対応するボタン。「Y」は連打で「L」はチャージで……と割り振られているので、色々とやっていてもそんなに混乱する事はない。

 また、攻撃がヒットした時に条件を満たしていればシンクロゲージというものが現れて、その間に別のキャラが攻撃した場合、シンクロ率があがっていく。これをチャージしていくとドカーンとでかい必殺技が打てる。


 というわけで、

 誰かの攻撃を当てる→他の人の攻撃を当てる(シンクロ率が上がる)→大技→以下ループ

 という流れが基本になるわけだが、この一連の流れがものすごく楽しい
 勿論、パーティキャラが増えれば増えるほどコンボの機会も増えていく、ストーリーが進めば進む程バッジの種類も増えるので、自分なりのやりたい組み合わせを探したくなる


 また、難易度やレベルの上げ下げ等は戦闘外でいつでも可能である。難易度の高い戦闘をこなすとより多くのバッジが手に入る。当然お金だって増える。リスクに見合ったリターンがある素敵な要素だと思う。



 バッジとか、衣装とかは立派なコレクション要素であり、ゲーム内でもリストが。
 自分の場合、寄り道はあまりしない人間ではあるのだが、クリアした直後はこんなレベル。55%しかない……やり込み要素はあると言える。



[音楽]すばせかと言えばノリノリのボーカル曲!

 ↑この動画はゲームのOP。かっこいい、そして前作やった人には美味しいフレーズも。

 携帯機でそんな容量も無かったDSで異色の「ほとんどの楽曲がボーカル入り」という事で当時度肝を抜かれた人も多いこの作品。
 前作のアレンジ曲から、もちろん新曲まで、そのお洒落な楽曲は今作でもばっちり引き継がれている。
 作曲者は今回も同じく石元丈晴氏。

 サントラももう発売されているので、これから自分も購入しようかと思います。
 また、ゲーム内でもCDを購入すればいつでも聴けるようになるのは前作と同じ。



[総評]これぞ待っていた「すばせか」正当続編!前作ファンも、前作遊んでない人もやってくれ!

 何度も言うが、『すばらしきこのせかい』というゲームは10年以上も前に出たゲーム。それもDSだからこそ出来た事を含んで作られたゲームで、発売を楽しみにしつつも、今作にあまり大きな期待はしていなかった。

 正直移植のスマホ版やFLは良い所を殺してまで出したり、いかにも次に続きますみたいななんとも単体だけで評価したいとは言えない雰囲気だった。面白いのは確かなのだけど。
 アニメも何処で止めても絵になるくらい作画は良かったが、1クールアニメなのもあって駆け足感否めなかったし、動きも足りてない感じだった。
 これらの積み重ねがどうしても発売日まで自分の中に不安としてあった。

 しかしその不安を要素の全てにおいて払拭してくれた作品だと感じた。
 どうしても前作と比較ばかりの内容となってしまっているが、単品で見てもストーリー、戦闘システム、音楽、どれをとっても良質なRPGであり、前作を遊んでない人にも是非お勧めしたい。

 あんま手放しで褒めると怪しいので、不満を言うと、やり込みをやるには少し機能が足りてないかなとは思った。本格的にやるなら服装とバッジは割と絡んでいる要素なのだけどプリセット組めなかったり、チャートをやり直すにも会話はスキップが無く早送りしか無かったり。ワープも無いので、どうしても周回はだれがち。後、雑魚も一部めんどくさいのがいたりとか。



 まあ、とりあえずですね。
 気になる人は体験版があるから、それを触ってみてくれ!!序盤だけ遊べるぞ!!
 序盤でも戦闘は面白いけど、やっぱり中盤、終盤になるにつれ更に面白くなるので、少しでも手触りが良かったって思えたら是非手に取ってほしいと思います。


 ここまで読んでいただきありがとうございます。
 一人でも「新すばらしきこのせかい」を楽しんでくれる人が増えてくれればと思います。
 拍手やコメントをいただけると、この拙い文章を書いた人が安易に喜びます。

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