ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

2024/05    04« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  »06
グノーシア小説5作目。

 長い間眠っておりました。せっちゃん珍道中。
 せめて3本書いていれば形になるよね……?
 5作目だったり珍道中3とかついていますが、特に繋がりは無いのでこれから読んでいただいても問題ありません。


 これはセツがループしている中であったかもしれない、ちょっとおかしなお話。


 本編ストーリー中盤、またとある人物の特記事項のネタバレがあります。

>20'7'7 拍手コメント返信




せっちゃん珍道中3
グノーシア対策会議ババ抜き編



---------------Loop46--------------
RL G nm 8 g 1 D
st, jn, kk, nn, sg, yr, cm, rn
D1:CS rn. DEL nn
D2:CS kk. DEL km
D3:CS jn. DEL sg
.
.
.
 事の発端は、グノーシア汚染者が出たため、メインコンソールへと集まってくれと収集をかけている時だった。
 視界に映る景色はただただ白く、生き物の気配は一切無かった。自分の足音だけがやけにうるさく耳に張り付いている。船のいくつもの部屋を、例えばロビー、食堂、共同寝室、個室と人がくつろぐためのスペースには真っ先に向かったが、無機質な白い壁と白い天井がこちらの事を感心無さげに見下ろしているだけであった。コールドスリープ室のポッドも調べたが動作ランプは全て点灯していなかったし、途中で気になって何度かメインコンソールには向かってみたが、扉を開ける度にあった微々たる期待は、しかし開けた時には粉々に砕けてしまっていた。
 階段を一番飛ばしで降りながら、もしかして、この宇宙には自分にしかいないのではないかという錯覚に囚われてしまう。
(このままだと……)
 そのうち焦燥で床を蹴る足が前のめり気味になってロビーを通り過ぎようとした時に、ふと思い当たることがあり足が止まった。全く頭が回転してないのではなかろうかと自己嫌悪に陥りたくなる。何も自分一人で探す必要は無いのだ。
「LeVi、聞いてる?」
 頭上を仰いでこの船の全権を担っている擬知体に声を掛ける。
「はい、いかがなさいましたか、セツ様?」
「船の乗員が何処にいるのか教えてほしいのだけど」
「現在、当船におります乗員はセツ様を除き7名、遊戯室にいらっしゃいます」
「遊戯室?」
 そこそこ乗っている船の構造は理解したつもりだったが、あまりに馴染みのない部屋だったためすっかり頭から抜け落ちていた。しかも7人もそこにいるという。メインコンソールへ集まれという放送を確かにこの耳に聞いたはずなのに、実は遊戯室に集まれという放送だったのかと、そこまで自分は間抜けなのかと疑心暗鬼にもなったりしたが、今はとにかく遊戯室へ向かおうと思い直しながら駆け出した。

+++++

 遊戯室へと足を運んだセツが見たものは、想像を絶する光景だった。
 古い旧時代のスポットライトを使っているせいか、他の部屋と違って明かりはまばらに点いているだけで、そのうちの一つは動作が安定していないのか不規則に明滅している。木材をモチーフとしているのだろう茶色の壁に囲まれた部屋もぼんやりとしか見えず、少し不気味な空気が滞っていた。壁の近くには乱雑に物が積まれており、切り崩すのには何日かかるかを考えただけでも、無駄な時間を過ごしている気がする。
 その部屋の中央で、円卓を数人……7人で囲んで、各々が手元に数枚のカードを持ち睨めっこをしている。と思いきや、一人が隣の人物に向き合い一枚カードを抜いていく。抜いたカードと手元を見比べて複雑そうな表情で手元のカードの束にそれを加えていた。円卓や彼らを照らす明かりもあまりに小さく心許無い。
「お、セツじゃん。一緒にセツもやろうぜ」
「……放送聞いてた?」
 ひときわ小柄な人間が……いや、見た目はどちらかというと物語の中にしか出てこないような銀色の肌を持った人物が話しかけてきた。このループで初めてまともに人に対して掛けた声は少し乾いていた。全く想定していない事態に、端的な言葉しか出なかった。
「グノーシア汚染者の侵入を船内に許してしまった、という話かな? ここに乗客は全て揃っている、安心してくれたまえ」
 一際座高の高さで目立つジョナスがふっと笑って話しかけてくるのを、セツは半眼で睨み返す。何の安心をしろというのだ。
「……メインコンソールに集まれってLeViは言っていたのだけれど」
「えー、めんどくさいじゃん。もうここで良いよ」
 少しハスキーな声が不満そうに声を上げる。身体の大半が規則性の全くない模様の刺青で覆われている少女が、首だけをこちらに回して数枚のカードを持った手をひらひらとさせる。
 他のメンバーも同じようにセツを歓迎している空気は無く、手元の遊びに興じていた。
 どっと肩に重たい何かがのしかかってくるような倦怠感を感じて出入り口の壁に背中を預けながら、それでも心持ち声を張り上げて、この場の全員を見回しながら口を開く。
「……解った。この中にグノーシア汚染者がいるのは先程放送があった通りだ。グノーシア汚染者は人間のふりをする、嘘を吐く。私達は、話し合いをして疑わしい者を多数決で決め、順にコールドスリープさせなければならない。このままグノーシア汚染者を看過させた場合、この船は爆破しなければいけないという義務を負っているからだ」
「フ、愛しのククルシカよ。一番乗りとはやるではないか。しかしどうだ、私もその幸運にあやかって二番手という栄誉を手に入れる事が出来たぞ」
「……」
 いつも通り議論への誘導を試みたが、真面目に聞いていたのは最初に睨んだ時、と爆破という単語に怯えた様子を見せたレムナンと、こちらを値踏みするような視線を投げる夕里子だけだった。
 脱力しているセツに向けて挙げ句の果てに、しげみちからこの一言。
「じゃあ、ババ抜きで負けた奴からコールドスリープはどうよ? グノーシアって、えー、嘘吐くんだっけ? ならババ抜きでも判ると思うんよな」
「……本気か?」
「冗談は言わんて」
 昆虫の複眼に似た瞳が無邪気な視線を投げてくる。冗談の方がまだ良かった。
 閉口するセツを差し置いて、しげみちの言葉を聞いたコメットが手元のカードをひらひらと弄びながら頭を傾げる。
「でもウソ上手い奴が一番に上がるって事にならない?」
「うーん、じゃあ一番に上がった奴が嘘が上手いから、そいつが怪しいってことで! どうだ?」
「む、無茶苦茶、ですね……」
 レムナンが溜め息を吐く。全くもって同感だが、彼の声には誰も反応することなく、その間にもゲームが流れて、夕里子が無言で彼のカードを引いていく。
「では次の戦いは、我らの友情を以てグノーシア汚染者の活動を止めるべく、ババ抜きで戦おうではないか」
 朗々とした声が部屋に響き渡り数人の歓声が上がる。言っている事は大変素晴らしい事のように思えてこなくはないが、カードゲームという性質上個人戦ではなかろうか。何がどうしてこう場が沸き立っているのかが理解できない。いやそもそもそういう問題でも無い気もするのだが、かといって恐らくそれを指摘したところで彼らは席を立ち上がる気は全く無いのであろう。わいわいと盛り上がる円卓の一席に座った、一回り背の小さい少女なんて、遊戯室の出入り口から然程離れた場所にいるわけでもないセツに向かって、零れるような笑みで手招きをしている。
 一つ大きく溜め息を吐いてから、しぶしぶ席に着いた。椅子も昔の地球の資料でしか見たことないような古めかしい丸椅子で、座った瞬間にきぃと耳障りな音を立てて傾き、慌てて体勢を戻す。油断していたら危うくひっくり返るところだった。こんな年季の入った椅子なんて座ること自体無いのだから仕方ない、と誰に言うまでもなく言い訳を言っておく。心許ない背もたれも何故か腰骨までしかなく、妙に落ち着かない。
「どうして君もそっち側なの?」
 と小声で不満そうに隣人に話しかけると、たまには良いじゃないか、という風にセツの肩にぽんと手を乗せる。新しい事が見つかるかもしれない、ということらしい。
 そういうものなのだろうか。確かに常に気を張っているのはたまの休息というのは欲しくならないわけではない。グノーシアをこんな脈絡の無い遊びなんかで炙り出せるはずもないという事が大変問題な行為である気がする。疑わしいかはさておき一応一人ずつコールドスリープはしているので爆破はしなくても良いとは思うが、これを連邦軍が知ったらどうなる事になるかはあまり考えたくはない。
 今回はこういう、誰もがお気楽な世界だと思っておこう。どうせ自分はここからいなくるだろうし……と、セツは心の中で無理やり折り合いをつけた。


「泣いても笑っても漢は一回勝負だぞ!」
「なんで、こういう時に限って……勝つんでしょうね……」
 初日はレムナンが一番に上がり、コールドスリープに決まった。捲し立てる周囲の空気に押されながら、コールドスリープ室へ入っていく。
 セツはというと、他の人の手元からトランプが失せた時には手元には一枚、こちらの事を嘲笑っているかのような悪魔が描かれたカードがあった。なんだかルールを皆が知っていて当たり前といった雰囲気だったので訊くに訊けず、そもそもの内容をあまり知らないまま流れに身を任せてやっていたが、本来はこのカードを最後に持っている者が最下位になるらしい。コールドスリープを免れたとはいえ、なんとなく不名誉だ。
 しかし一勝負とはいえ、大体ルールも理解できた。本当にシンプルなゲームだった。一組52枚にジョーカーを加えた53枚のトランプを全員に配り、一枚ずつ隣の人の手札を引いていく。手元に同じ数字のカードがあれば、テーブルに捨てる事が出来る。そうしてカードを揃えながらカードを減らしていき、一番にカードが無くなった人から順に抜けていく、のだが、一枚だけ揃うことのないジョーカーというのが厄介者で、そのジョーカーをいかに相手に擦り付けるか、という遊びらしい。
 トランプというか、こういったアナログの物で遊ぶという事自体このご時世滅多に無いが、それ以上にこのゲームには、あまり競技性というものを感じられないように思う。一番必要なものは運であって、読み合いなんていうのは二の次だ。
 それでもカードを引く時の小さなスリルには確かに小さな興奮があって、紛れもなくそれを楽しいと、心の何処かでそんな感情があった。


「あぁ!」
「うわーしげみち判りやす……僕じゃなくても判るよ」
 コメットが吹き出しながら最初に手に取ったカード、と違うカードを抜く。そう言うコメットも薄く口の端を上げていて完全に隠しきれていない。後ろ手で何度かカードを交換しているが、彼女が晒している上腕の筋肉の動きで何となく察する事が出来てしまう。
「こっち、かな」
 セツが迷わずにカードを引き抜くと、コメットが唇を尖らせて抗議をした。
「ぶー、なんですぐにババ抜いてくの?」
「勘、だけど」
 特に手の内をばらす必要も無いので嘘を吐いて言ってみると、彼女は悔しそうに頬を膨らませて、
「むー! そんなのずるい!!」
「わ、あぶねー!」
 貧相な丸テーブルをだんだんとコメットが叩いて上に散らばったカードもろとも派手にぶちまけられそうになるところを、しげみちとジョナスが止める。
「コメット、客人から一文半銭もいただく気はあまり無いのだが……どれも貴重な物故に、気を付けてくれたまえよ」
「あーいや、悪い悪い。なんかこう、床にくっついてないテーブルだっての忘れちゃうね」
 賑やかな様子を意識半分で横目で見ながら、セツはククルシカと対峙していた。ガラス玉のような空色の瞳が見透かすように手元の四枚のカードを見つめている。この中にあるカードと彼女の手元にあるカードの中に同じものがあるのかは双方判らないが、二人の間に走る緊張感はさながら獣同士の睨み合いに近いのかもしれない。油断した方が負ける。
 一度逡巡したように眉をしかめた後、震えない喉からえいっという声が聞こえそうな勢いでククルシカがカードを引いた。……勢い余って二枚引かれ、慌てて一枚手元に戻されるというハプニングがあったが。
 ククルシカは手元のカードとセツから引いたカードを見比べて、それから残念そうに同じ数字のカードを二枚、テーブルの上に投げる。
 そして彼女の手元に残るカードは、
「あ……」
 残り一枚だった。


「コメットが……。くそー、カタキはオレが討ーつ!」
 しげみちが手元のカードを慣れた手付きで混ぜながら(テーブルに一度も置くことなく、二つに分かれたトランプの山を一枚ずつ咬ませるという技を自然にやってみせている)、憤りを露わにしていた。
「まだここには……いるんだね、グノーシア化した者が」
 翌日、遊戯室に集まった面子は初日の半分にまで減っていた。それでも今朝、LeViの船内アナウンスからグノーシア汚染者がまだいるという旨の放送は流れた。否応にも、別れ際に無邪気に笑いかけてきたコメットの表情が脳裏に浮かんでしまう。
 人間で無い者が確かにまだ、この船にいるのだ。二日間、ゲームに興じながら空間転移の時間に衝動に駆られるまま人間を消す、悪魔のような存在が。
 しげみちがカードをそれぞれに配っている間にセツ達は席に着く。テーブルを囲うように八つ置かれたきいと軋む不安定な丸椅子も半分が空いていて、自然と一つ空けながら座ることになる。誰も座ることのない寂しげな椅子を一瞥し、セツは夕里子の向かいに腰を掛けた。
 左隣に既に座っていたジョナスが両肘を立て、組んだ手に顎を乗せながら大きく息を吐いた。
「我が船を守りたい一心で運命の札を手元に手繰り寄せてきたが、刻限は残り僅か、か。フフ、グノーシアにも女神がいると見える」
「え、我が船?」
 そんな感慨に浸っている中、思わず一々回りくどい言い回しをするこの男の言葉を聞き逃しそうになり、単語をそのまま条件反射で返してしまう。
「ん? この船、ジョナスの船だったんか?」
 今日の夕飯はカレーライスなのかと平凡な日常会話をするようにセツから向かって右隣でカードを配るしげみちがジョナスに訊く。
「おや、言っていなかったかな?」
 対するジョナスも同等のトーンで返事をした。
「そういえば、昨日コメットが机をひっくり返そうになった時に『客人から一文半銭もいただく気もない』って話をしてたけど」
「もちろん私の私物だからだよ」
「そう、なんだ」
 ククルシカと火花を散らしていたせいで昨日のその話は頭半分で聞き流していたが、考えてみればこの宇宙船を所有している者が乗船しているのは至極自然なことだ。中でも年長者であるジョナスの持ち物である確率は確かに低くはなかった……このジョナスという男の掴みどころの無い言動は只者では無いとは思っていたが、船を持てる程の財産がある立場の人間らしい。
「よし、配り終えたぞー」
 話の区切りで丁度しげみちから掛け声がかけられる。ざっと数えて手元には十三枚ものカードがあり、既に手元に数字が揃っているカードを捨てていくと半分近くにまで減ってしまった。見回すと他の三人も同じくらい手札を捨てていた。自分の手元にあるのは数字の若いカードばかりで、ジョーカーはない。
「昨日の二番手は私だったな」
 と最初に手を伸ばしたのはジョナスだった。夕里子の汚れの無い白い手袋が持つカードを一枚引いた。「ふむ……想定通りだな」と手元に持っていたカード一枚と共にテーブルに置く。夕里子も無言で同様にしげみちのカードを引いて、それから二枚のカードを捨てた。娯楽室という名前からしても明るい空間を彷彿とさせるはずなのにほとんど無音に近い、少し息をするのも躊躇われる時間が続く。
 そんな中、しげみちがお構いなしに張った声を「次はオレの番だな!」と響かせてセツの手元のカードを睨んだ。
「んーーー」
 長い唸り声の末に右端のカードを抜いていく。骨格の浮いた銀色の肌がカードの中身を見るなりがっくりと重力に従って落ちていく。「くそー」などと悪態を付きながらしげみちは手元から二枚のカードをテーブルの上へ投げた。人数が少ないのもあって展開が早く、思ったよりも早く終わるかもしれないと胸中で考えながら、何処となく寂寥感を抱いている自分に驚いた。ここで毎日カードゲームに興じる事を終えてしまったら、また疑い合い騙し合いの議論を行う日々に戻らなければならないだろう。
 だからといって今自分の身に降りかかっている巻き戻り現象の切れ目がここであるのは出来れば避けたいが。
「そういえば、」ふとした疑問がセツの口から洩れていた。「この遊戯室には他にどんなものがあるんだ?」
「ほう、このジョナスが集めた玉石混合の戯具が気になると?」
「いや気になるってわけじゃないけど」改まって言われると、自分が浮かれているようで恥ずかしさが先走り、否定の言葉が滑るように出てくる。「その、なんとなく、興味があるというか」
「それを気になるって言うんだと思うぞ……」
 夕里子に一枚カードを引かれながらしげみちが呆れた声を漏らした。
「良いだろう、このゲームが終わり次第、生涯を掛けて集めた偉大な傑作品達を今日という日に凝縮して紹介しようではないか」
「え、いやそこまでは」
「フフ、美酒を片手に語り合おうか。楽しみだよ」
「私は酒は飲まないのだけど」
「そうだな、せっかく友人と瓶を開けるのだからハーフロックでゆったりと語らうのも良いな」
「……聞いてないな」
 勝手に話を進めるこの人物と友人になった覚えもないのだが、否定するのも面倒になってきたのでそのまま無視してジョナスの手元からカードを一枚引いた。同じ数字は手元には無いことを確認している間に、ジョナスは「地球時代からの名酒であるあの白ワインを開けるか……いや、三ヶ月前に手に入れたあのウォッカにするか」等とまだ口をせわしなく開いていた。
 しかし、ジョナスの独り言も止むと、また少し居心地の悪い沈黙が訪れる。
「む……もしや私が最初か」
 ジョナスが口惜しそうに手元のカードを二枚、そっと置いた。ジャックのカードが二枚、そっとテーブルの上に置かれる。その結果ジョナスの手元にはカードが無くなっていた。
「残念だ友人よ。私が永い眠りから覚醒するまで酒も目覚めることは無さそうだ」
「そ、そうだね……」
 酒がメインの話をするつもりは全く無かった気がするのだが、その対応の言葉を考えるのも億劫になったので場当たり的な単語で流しておいた。
 だが、結局この部屋に後どれだけの遊具があるのかは結局解らず仕舞いになったのは、少し名残惜しい気もした。


「空間転移完了時にグノーシア反応を検出いたしました。乗員の皆様は上申された手続きに従い、グノーシア汚染者を排除して下さい。繰り返します、空間転移完了時に……」
 LeViのグノーシア汚染者の存在を知らせる機械的なアナウンスが飾り気の一切無い部屋に流れる。
 グノーシア汚染者がいる限り、この船はいずこの星系にも港にも寄らず、乗員は外部への接触を一切絶たれる。グノーシア汚染者の被害を食い止めるために。
 そして、その状況はまだ続いている。船は何処へ行くのか、それは誰にも判らない。
 人間一人、グノーシア一人。もう人間にグノーシアを止める力は残っていない。

 ここ数日の集合場所になった遊戯室へ赴くと、既に一人の人物がここ数日の定位置であった丸テーブルの一番奥の椅子に座っていた。
 入口から入る度に正面切って向き合うことになる。天井から吊り下げられた小さな暖色の光源が、一切の迷いなく重力に従い流れる艶やかな黒髪を淡く照らしている。深淵と同じ色をした瞳は周囲の静かな灯りを仄かに返して真っ直ぐとこちらを見据えていた。その存在をより強くさせているのは髪と瞳の色と対比している白い服装で、少し雑多な空気の遊戯室とその人物の整然とした服は何処かこの世の者には見えないような雰囲気を醸し出していた。
 何秒経ったかは判らない。もしかしたら十秒も、一分もお互い言葉を発さずに見つめ合っていたのかもしれない。実際はそんなに経っていないだろうが、それぐらい過大な緊張を背中に感じて、セツは動けないでいた。
 そんな中、先に動いたのは彼女の方だった。浅い溜め息を吐いて彼女は、
「なるほど、」
 夕里子は整った睫毛を乗せた瞼を伏せ、凛と通る声で呟いた。
「グノーシアはお前だと」
 それはこちらへの問いというよりも、腑に落ちた、というような納得の念の入った一言。その言葉が部屋の少しくすんだ空気に乗って、セツの耳に届いた。
「ああ、そうだ」
 金縛りから解けたように口がようやく開いて、最低限の言葉で返答をする。それ以上何かを言うつもりはない。
 この宇宙で、この船に乗ったグノーシア汚染者は自分、ただ一人だけだった。空間転移の度に人間をグノースへ送る……何故かと問われれば、それが正しいからと答える、そういう存在はこの船に自分しかいない。
「夕里子。君達人間の負けだ」
 テーブルへ一歩ずつ歩きながら言い放つ。ぶら下がっている暖色系の小さな豆電球がセツの風圧でほんの僅かに揺れる。その光源が照らす夕里子の表情は、何故か微笑を讃えていた。
「ふっ……良いでしょう」そう言って、彼女は膝の上に置かれた手をテーブルの上へ伸ばした。その手のには一束のトランプがあった。「では最後にポーカーでもいたしましょうか」
「ポーカー? どうして」
「ほんの余興です」彼女はぴしゃりとこちらの疑問を遮った。「役のみの勝負です。賭けるものは……そうですね、負けた方が一つ命令を訊くというのはどうですか? さあ、やるのか答えなさい」
 ポーカーならまだババ抜きという遊びよりも馴染みがあった。まだ人が宇宙へ旅立つよりも前の地球時代からずっと色褪せる事のない賭け事代表の娯楽として親しむ者も多く、ルールくらいなら自分も知っている。五枚の手札で役を作りその優劣を競って、賭けたコインによって勝敗を決めるカードゲームの事だ。
 夕里子が何を考えているのか解らないが、従った方が良さそうだ。彼女が何を考えているのか解らないからこそ。
「解った。やるよ」
「では、カードを配りなさい」
 座る度に半端に傾く丸椅子も数日ですっかり慣れてしまったなと思いながら、テーブルの中央に置かれたカードの束を拾い上げる。こちらはしげみちのような鮮やかな手付きとは言い難い不器用さを発揮しながらカードを混ぜ終えると、これを眺めていた夕里子が口を開いた。
「手持ちは四枚、残り一枚はそこの山から場に置くがいい」
「……解った」
 積み重なったカードの山から一枚カードを捲り冷たい丸テーブルの上へ置いた。ここ何日か常に触れていた感触のはずなのに、手の汗で少し滑ってしまった。
(ジョーカー……)
 場に出たカードは、にたにたと笑った悪魔がおちゃらけたポーズを取っているカードだった。ここ数日は他人に押し付けるだけの邪魔をするだけの存在だったが、今はどの記号にも数字にも属さない、気まぐれでどんなカードにもなり得る至高の切り札。
「ワイルドカードを引くとは、中々皮肉なものね」
「どういうこと?」
「さあ?」
 彼女は真っ白な絹の手袋で口元を隠して一笑する。その様子はこのカードに描かれた悪魔に似ていると感じてしまう。
 セツの手元にあるカードはスペードの5、ハートの9、スペードの7、ダイヤの3がある。今のままでは場のジョーカーと並べてワンペアの可能性しかないが、当然夕里子も同じ条件でジョーカーを使用できるため、それ以上の手が必要になる。ダイヤの3を交換し6か8が手札に加われば、数字の並んだストレートが狙えるだろう。
 なるべく何も表情に出ないようにしながら思案して顔を上げると、同じように夕里子の漆黒の瞳もこちらを見ていた。白い肌に乗せられた顔のパーツは控えめに整っていて、口元に薄く塗られている紅がそっと動いた。
「決まりましたか?」
 これ以上は悩んでいても仕方ない。次の始まるタイミングがいつか判らない以上、思案する時間も限られてくる。
「ああ、私は一枚」
 手元から引いたカードを一枚、裏返したまま山札の隣に置き、その流れで一枚山札からカードを引く。動くと椅子がぎしりとほんの少し傾いた。
「ではこの一枚を」
 セツと同様に夕里子も一切の無駄のない所作で手元のカードを一枚入れ替える。
「同時に手の内を明かしましょうか」
 その声を聞きながら、セツは手元の四枚を睨んだ。新たに引いたカードは、ダイヤの6――
「解った」
 頷いて、そのまま特に何か掛け声があるわけでもなく、お互いの手札をテーブルに並べる。
 セツの出したカードは、スペードの5、ダイヤの6、スペードの7、ハートの9。場に出ているジョーカーを8と置き換えてストレートになる。
 一方、夕里子の出したカードは、ダイヤの2、ハートの2、ハートの3、クラブの10。ジョーカーと合わせると2のスリーカードであるが、仮にハートの3とクラブの10の数字が同じであればフルハウスを狙える手であった。恐らく彼女はそれを狙ったのだろう。
「……今回はお前にとことん運が向いているようだ」
 勝ちであることはすぐに見て理解はできたが、ここ数日は負けた方が勝ちというルールの上でゲームをしていたせいか、今一つ頭の中で勝利という言葉に繋がらなかった。握った手はまだ冷たく、力があまり入らない。
 夕里子に何か一つ命令できる……その権限を得たらしかった。そうセツが頭の中でぼんやりと考えているうちに、彼女が先に口を開いた。
「お前は己自身の事をどれだけ理解しているのですか?」
 突然の、突拍子もない問い。それはきっと、セツに訊いた質問ではない。グノーシアになった元人間に訊いたものだ。
「どうって、私はグノーシアだ。今だって夕里子の事を消したいというのに変わりは無いさ」
「ふふっ、面白い」
 少し語気を強めて言ってみたが、夕里子は涼しい顔で答えながらカードをテーブルの上でかき回していた。本来人間であるはずの夕里子には絶望的な状況であるはずなのだが、この時を何故か彼女は楽しんでいるようだ。今日が終わったら彼女は消える……いや、自分がループした後の事は把握することは出来ないが、恐らくループした後に残った自分が消すのだろう。グノーシアは人間を消す。そういうものだからだ。理由なんて無い。
「では、この身を消して、それからは? グノースの忠実な僕としてこの宇宙を彷徨うと?」
 夕里子は表情を変えずに口を開く。
「そうだ――」当然の事を訊かれ、セツの口から自然と言葉が出る。「それが私達グノーシアの……使命だ」
 だが、改めて口に出してはっとする。この船の人間を消して、それからは……本当は、どうなる? 今まで深くは考えてはいなかった。自分の精神は議論を終えたところで、何処かまた少し違った世界に行くことになる。その理由を追求することばかりを考えていたせいで、それから先の事なんてあまり考えた事が無い。
 本当は、グノーシア汚染者は何処へ向かうのだろうか。いや、漠然とその答えは脳の奥深くに刻まれている。その行き着く先はやはり主であるグノースだと。だが、その元に辿り着かない限りこのループが終わらないのだとしたら、いつまでも堂々巡りの自分には到底不可能な話だ。
「救い難い存在だこと」
 自分の内心を見透かしたかのように夕里子は呟いた。彼女は、グノースの手足である状況をそう嘲笑ったのかもしれないが、セツにはループとグノーシアの謎を突き止める追求の機会に対してと捉えてしまいそうになる。
 救い難い。それは確かに思うが、まだループの中で発見が出来て、新たな謎を見付けられている間は希望を捨てたくはない。今回だって、グノーシアについて改めて考える良いきっかけになった。もしこのループの解決の糸口がグノースの先にあるのなら……一体どうするべきか、改めてしっかりと考えなければならない。
 そしてその中で……きっと、夕里子は非常に重要な鍵となる。
「夕里子。君を消す前に一つ訊かせてほしい」
「良いでしょう、そういう約束ですから。言ってみなさい」
 この船にはグノーシア騒動で混乱した状況の中で、助けを求めた人間達が乗船している。多くの人間と船が巻き込まれ、その所属や人種も雑多な人物が集まっている。
「君は、何者なんだ?」
 その素性の知れない者は多いが、中でも特段正体が掴めないのが夕里子である。どの文献にも存在しない装束のようなものを纏い、時に自分に対しての挑発的な言動からは、何か……確実にグノーシアやループについて何かを知っているのではないだろうかと考えている。
 セツの問いに、夕里子のカードをかき混ぜていた手が止まる。
 整えられた黒髪の下で、夕里子は目を細めた。
「それを、グノーシアであるお前が訊くのですか?」
 どことなく軽蔑の入った視線で、彼女は言った。
 だがこちらの質問に質問で返されて困惑する。グノーシアである、自分が訊く……理由?
「どういう、意味だ?」
 咄嗟に自分の口からその程度の言葉しか出てこなかった。この機会を得られる時はそう無いだろう、何か返事をしなければならない、その焦燥から喉元を通って出た言葉はあまりに稚拙だった。
 違和感を覚えたのはその時だった。
 胸元で心臓が身体中に血液を送っているのが強く伝わってくる。この部屋の温度も湿度も重力も、常に一定に保たれているはずなのに、何か強烈な違和感が胸を締め付けた。目の前の凝然と座している夕里子も、その彼女を照らす仄かな明るさを持った光源も、その背後に広がる雑多に積み上げられた物、木の板を貼り付けた様を模した壁も全て、景色全てがぐにゃりと物理的に不可能な歪み方をして、
「お前と同類ですよ、この身も――」
 意識が唐突に遠退く。これは何度も経験した感覚で、
(待って、まだ……!)
 この宇宙から自分が旅立ってしまう合図。
 自分の声が耳に届く前に、世界が真っ白に染まった。

+++++

 白んだ世界が徐々に色を保持していく。といっても、視界に映る世界は結局ほとんど白いままで、地味な壁色と物足りない暖色の光量しか無かったはずの部屋とは対照的に、部屋を余すことなく照らす白色の光がベッドに転がるセツの目に刺さった。
 その物理的な眩しさに再度目を瞑り、何の色も無い壁に手を当てながら身体を起こす。さっきまで眠っていたのか、身体は少し火照っていて軽い頭痛もする。
(次、か)
 今回の自分の頭の中には人間を消したいと願う衝動が無い。グノーシアを崇めたいと思う気持ちもない。懐に入れてある自分のチップにはすっかり見慣れてしまった技師としての証が付いていた。
 一切の音がしない空間の圧力に耐えられず、セツはもう一度ベッドに身体を倒した。ぼさ、と上半身が軽く跳ね返る。
 先程の会話を思い出す。夕里子は自身の事を自分と同類だと言っていた。ループの事かとも思ったが、その直前にはグノーシアであるお前が訊くのかとも言っていた。ではグノーシアと同類、ということだろうか。しかし、その場合意味するところが判らない。彼女が常にグノーシアであったわけでもないし、そもそも前回は自分しかグノーシアがいなかったのだ。では、同類であるというのは一体何を意味する言葉なのかが……、
「ふぅ……」
 頭をどうにか回転させようとして、しかしその思考は停止する。頭の中で整理しようにも彼女についての情報が手元に何もない。
 彼女が問うた、グノーシアの行く先は一体何処なのかという答え。そこに辿り着くためには、やはり、もう一度彼女と話をしなければいけないだろう。彼女の態度はいつも鋭く、そして近寄り難いが、そうも言ってはいられない。
「空間転移完了時にグノーシア反応を検出いたしました。乗員の皆様は上申された手続きに従い、グノーシア汚染者を排除して下さい。繰り返します、空間転移完了時に……」
 船内に放送が流れる。もう何度も聞いた言葉。一言一句覚えてしまったその言葉を脳内で反芻しながら、セツは立ち上がった。まだ手掛かりが見つかる間は頑張れる。それと、また遊戯室に寄ってみようかな。
 そんなことを頭の端で考えながら、セツは部屋の扉をくぐる。
 メインコンソールへ。あの、議論の場へ。






※ここから言い訳エリア
・セツが船に人がいない時に焦ってた理由、実は二つあるんです。最後まで読んだ貴方なら……
・ペルソナ5ロイヤルで大富豪ありますが、ここから着想を得たわけではないのです……書き始めたの10月中頃だったし、買うと決めたゲームは事前情報はなるべく入れない主義なので大富豪あるなんてそもそも知らなかったのです……という言い訳を11月に書いていました。あれ今何月……
・IDチップ的なのもあるのか不明です。まあ、少なくとも身分をしっかり持っているセツは持ってるんじゃないかなとか。ただ、それをきちんと照合するのはやっぱりグノ騒動が終わって通信できるようになってからだと思う。偽装の可能性もあるから
・またセツの役職隠してって前回とネタ被ってんじゃんねーか!
・しげみちは癒し
※ここまで言い訳エリア

 あげるあげる詐欺をしまくった小説、ようやく出せました(挨拶)。
 読む度にここ直そうとかしてると全然あげらんないじゃんね?


 夜真っ暗な中、自転車に乗りながらぎゃぐーぎゃぐー書きたいーと内心歌いつつ考えたネタ。珍道中の意義を再度考えて今度こそ振り切ったギャグを……!
 久々にがっつりギャグ書けたなぁ(そうか?)みたいな内容に。この(そうか?)が大事で、途中からギャグ消えたんだよね何故か……。

 グノ夕里子と人間セツが言い合うループは本編であったのでその逆の立場のお話になりました。
 そして内容的には、多分その「グノーシアとは一体何か考えるセツと喧嘩を売ってくるグノ夕里子」よりかはちょっと前かな、って感じのお話です。

 そして、ついでにセツがちょっと息抜きを覚えた時のお話でした。でも序盤。頑張れセツ。
 そのうちまた疲れてしまうので映画か釣りか行く事になるでしょう。頑張れセツ。


 退廃的な空気が全然書けない船の中でとうとう禁断症状が出ちゃいました。寂れた空気書きたくて遊戯室をそんな雰囲気で書いたけど、実際はもうちょい派手だと思います(背景見る限りもっとカジノのような)。

 でも内部はアレンジできるらしいから、今回のジョナスがこういう雰囲気やりたかったんだよ、って事にしてください。イメージはウエスタンの広大な砂漠に佇む飲み屋、的な……。


 面子について。
 直近でレムナンがっつり書いたし全く出すつもりは無かったのだけど、場の空気に流されて残念な感じになってくれそうなのが他にいなかった。彼は犠牲になったのだ。
 後はまあ、自然とぽんぽんと面子が決まっていきました。特に選出理由はありません。しげみちとジョナスはゲーマーってだけで参戦候補ナンバーワンでした。

 夕里子とのシーンは書き始めたその日に作ろうと決めていました。が、最初にぴぴーんと閃いた台詞はどっか消えました。
 未練残すのもあれだなと思ってだいぶ過去に消去したので全くどんな台詞だったかも覚えてません。これを世間では見切り発車と言います。

 一番最初に、小説を書く時に書いているアバウトな話の流れも、

グノ1(セツ)とみんなでババ抜き→最後に夕里子とセツが残る

 これだけしか書いてない。うーん見切り発車。


 しかし思いました、今まで書いた話のセツの役割についてグノをあてがいまくってることに。悪気は無いんだ悪気は。
 一応前向きに生きてもらいたくて書いてるので、今回もその目的は達せられていると思います。うんそうだそうだきっとそうだ多分そうだ。

 にしても書き始めてからだいぶ経ってしまった。一応次のネタもあって、多分こっちはこんなに長くは……ならんよね?
 本当は、ブレイズの10周年お祝いしなきゃいけないとか、アークラ11周年に向けて書きたいものがあったとか、うん、どうしようね。どっちもなんも手を付けてねーや。一日48時間にならないかな。

「ただ、時間泥棒ことぶつ森が来ると流石に怪しいので、それまでには……。」
 と前回言って、それだけ守った……と思ったら、汎用台詞も公開に至るだろうという態の話で合った。……うん。でも本当に下地は……出来てるんです……。


 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 拍手やコメントなどいただけますと嬉しくて飛び跳ねます。


☆これまでの作品
【グノーシア】私と君のオルゴール【小説】
 セツとレムナン中心のちょっと真面目な作品です。
【グノーシア】せっちゃん珍道中1 ~しげみち改造計画~【小説】
 珍道中一発目。
【グノーシア】せっちゃん珍道中2 ~猫から繋がる絆~【小説】
 珍道中二発目。
【グノーシア】彼女を知りたい蛾と、彼女を知る狂犬【小説】
 セツとレムナン中心のシリアスなお話。

>20'7'7 五月さん
 読んでいただけたこと、また、拍手ならびにコメント本当にありがとうございます。台詞集から小説まで足を伸ばしていただけるとは……!
 ギャグ路線、でやっていくつもりで進めてたんですが書ききれず……(過去にも経験あり)。
 セツと夕里子は絶対本編に関われるようなテイストのものを書きたいなと思っていたので、その願い叶って緊張した構図が書けて楽しかったです。後、セツはちょっと抜けてるところがかわいいので、そういうシーン入れがちです……。
 台詞集なども気軽にまた覗きに来ていただき、思い出に浸っていっていただけますと幸いです。

拍手[12回]

お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
管理人のみ閲覧
ブログ内検索
カテゴリ一覧
プロフィール
  • HN:
    ヴィオ
    HP:
    性別:
    非公開
    自己紹介:
    ・色々なジャンルのゲームを触る自称ゲーマー
    ・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
    ・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり

    【所持ゲーム機】
    ・SFC GC(GBAプレイ可) Wii WiiU NSw NSwlite PS2 PS3 PS4 PS5
    ・GBAmicro GBASP DS DSlite 旧3DS PSP PSV
    ・ミニファミコン ミニスーファミ PSクラシック
    ・PCは十万円くらい。ゲーム可だがほぼやってない
最新コメント
バーコード
<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- ポケ迷宮。 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by もずねこ
 / Powered by
☆こちらもどうぞ