2012/12/27 (Thu) テイルズオブ雑多 PSP版TORクリアしたのでレビュー書いてみた

TOR、昨夜に一度クリアいたしました。

プレイ時間は55時間だけど、実際には50時間ぐらい。寝てしまったり、つけてても触れてない時間もあるので。

取得グレードは3039。レベルは全員59、難易度はノーマル。

 

最初にレビュー記入、後に罫線を引き、ネタバレありの感想。

 

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まず第一に評価したいのが、D2チームならではの独特で基盤のしっかりした戦闘システム。

なんともいえない絶妙な攻守のバランス調整が成されており、殴り続けでは自滅するのはD2と同じ。これがたまらん。

 

D2が押し相撲、Rは陣取り戦闘と言われている。

まさしくその通り。早く良い位置に移動して待機することが大事。挟み撃ちされると大変なことになって死ぬ。

 

さくっと言えば、このゲームは三ライン戦闘。

HPの他にRGとFGというものがあり、どちらも戦闘を行うには欠かせない要素である。

その特徴はバトルブックできっちりと学ぶことが可能で、メニューを開けばいつでも読むことが出来る。

 

また、回復手段は限られていることが今までのテイルズとの違い。というかRPGとしてかなり特殊。

手段はアイテム使用、敵撃破、FGが緑表示時に敵にその技を当てる、アニーの陣の中に入るの四つ。歴代のファーストエイドのような治癒術は存在しない。

これだけで抵抗を持つ人がいるだろうが、実際やってみると、案外どうとでもなる。が、もちろん何も考えずに○ボタン連打してたらどうにもならない。

 

 

ストーリーは、軸がぶれなかったところが大きく評価できる。

人種差別という現実でも複雑なテーマを据え、最後までそれを綺麗に纏めきっている。素晴らしかったところの一つ。

 

ただ、その……盛り上がりが少ない。第一部、第二部ときっちりとした構成はあるものの、中盤での盛り上がりが今一つだった。熱さは無い。

こじんまりしてるとか、薄いとかいう話とはまた違う。ただ、だらだら進みがちだった。

ゆっくりと世界が壊れていっているということが描きたかったのだろうけど、どうしても惜しく感じてしまった。

 

欠点として、話の唐突な部分もいくつか見受けられたので、そこら辺の複線が欲しかった。

また、たらい回し……お使いが多過ぎだったかもしれない。

 

 

キャラクターはパーティメンバー6人+非戦闘員ヒロイン。

主人公ヴェイグは、テイルズ主人公唯一の寡黙な主人公。でも実際は行動的で、悩める18歳の青年。

ヒロインのクレアはとても素敵な女性です。強くて折れない、まっすぐな人。素敵すぎて完璧超人に見えるのが瑕。

 

主人公達含め、キャラの成長がかなりはっきり見れる。一人ひとりの掘り下げがしっかりしてて、最後には見違えるように心が強くなってる。その成長過程は丁寧に描かれていたと思う。

 

全体的に暗めの展開が多いと言われているが、スキットは明るいの暗いの両方がしっかり用意されてる。

R全体のコメディスキットは、上げて落として一言みたいな感じ。もしくは落ちない。面白いスキットも沢山あるけど、滑ってるのがちょいちょいあったり。

 

 

音楽ですが。

特に心に残るものは無かったが、イベント戦闘のBGMは全体的に良かった。

というのも、PSP版はPS2と比べてかなり音源が削られているらしい。実際聞き比べてみると良くわかる。
PS2版の通常戦闘曲はかっこいい。

 

 

 

全体的な評価は高い方です。

何よりも調整が常に必要で、気の抜けない戦闘システムは必見。

ストーリーも色々言われていたりするし、反省点も沢山あるけれどリアルで考えさせられるような話を主軸にしているため、これに触れることは悪いことではないと思う。

 

街巡りは飛ぶ乗り物を手に入れてから本格的にする人も多いだろうが、ロードが多めでかくつきが目立つ。速度もそんなに速くないので、苛々する人が多いかもしれない。

 

 

そして……とても個人的な意見ですが。

R主人公をただの絶叫マシンにしてる公式が許せない。

そんな主人公の姿しか知らないなら、是非やってほしい。ヴェイグの魅力は本編やればちゃんとわかるはず。

正直一番解せないのはそこ。

つうかヴェイグに限らず公式暴走しすぎ。ほどほどってもんがあるだろうが。

ってなわけでここから下はネタバレありの率直なだらだら感想。

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ラスボスが強いと感じませんでした（挨拶）。どうやら難易度上げると別次元らしいが。
ヴェイグでずっとラスボス叩き続け、アイは他の仲間に任せていたらあっという間に終わってしまった。
直前の雑魚戦闘で他の三人が倒れて終了してて、その後に料理で三人生き返らせただけ（HP1000前後）な状態で突入したため、開始0,5秒で攻撃をもろに喰らって仲間が全員倒れてしまって、3個しかないライフボトルを全部使った。もう倒れられないなって思って、RGをなるべく下げながら慎重に戦ったのに……大きな被害が全然無いまま終わってしまった。拍子抜けだよ！

 

全体的に暗めと言われてるRだけど、私はあんまりそう感じなかった。

リメDQ7が楽しみすぎて、当時のこと思い出してるからか……リメDQ7のが重いし。

後半はどの街の人に話しかけてもヒューマは！ガジュマは！って感じで凹んだりはしたけれど。

 

 

一番好きなキャラは……多分ヴェイグ。でもヴェイグ、マオ、ヒルダの三強っていう気持ちもある。少し下に他三人。

というわけでパーティはヴェイグ/ティトレイ/マオ/ヒルダでラスダンずっと組んでました。隊長とアニー、マジすまんかった。

 

ヴェイグはRやる前から割りと好きなキャラだったけど、改めて好きになった。

ヒューマがガジュマがなんだと言ってる割に、外見を気にしていたっていうのがヴェイグだったってことが一番の衝撃だった。ここに気付いて初めて、彼がこのゲームで一番好きになったかもしれない。

ヴェイグの成長もほんと良かった。口だけではなく、ちゃんと心で感じてるっていうのがしっかりしてた。

戦闘じゃ幻魔斬翔剣の見た目に一目惚れした。HIT数といいい、ジャンプの勢いといいツボ。ただ、ラストが斬り上げなので癖があるかな。強い技では無かろう……。

ヴェイグは使いやすいし、ずっと操作してました。主人公一軍で出すぎ！って思ってベンチ突っ込んだ時はティトレイ操作してた。

 

マオは「ナニそれ！」が可愛い。ティトレイと組んだり、アニーと組んだりするのがほんともう可愛い。

戦闘じゃ、ガスティーネイルにお世話になりっぱなし。あれのおかげで何度救われたことか。

 

ヒルダは初見は特に何も感じなかった……が、直後仲間になってスキットでぽっと現れて……ツボった。性格といい、見た目といい、声といい、ずっきゅんときた。

 

 

スクリーンチャットではヴェイグ/ティトレイ/ヒルダの照れ顔がガチ。特にヴェイグさんガチ。

ついでに言うと、アニメムービーの演説の一連の流れは好き。名ムービー。クレアに手を伸ばすヴェイグって、OPと同じ展開なんだよな……凄く良い演出だった。

 

EDは……アガーテは生きてほしかった。生きて償ってほしかった。なんであそこ死なせてしまったん……無責任や！って思ってしまう。せっかくあんなにしっかりして、アガーテのこと好きになりかけてたのに。

OPでの前例があるとはいえ、複線入れてくれればよかったのに唐突過ぎる。

D2は終わり良ければ全て良しだったけど、Rは終わり悪くて勿体無いって感じだ。

スタッフクレジットは仲間たちのその後が見られてとても良かったけどね。

 

というわけで獲得グレードが少ないので、今はグレード集めに回ってる。後1000くらいほしい。
と思ったけど、難易度開放のためにさっさと次週やった方がいいのかな。

 

 

そいじゃ、また。ここまでありがとうございました。