ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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「探偵じゃないぞ、名探偵だ」

 名探偵ピカチュウをクリアしたのでネタバレ無しでレビューします。


【プレイヤーデータ】
・ゲームのポケモンはパールのみクリア済&やり込み。ポケダンは青、闇をクリア済。他はポケモンチャンネルやスナップ、ピンボール辺りをプレイ済。
・アニメは放送開始から現在まで視聴。映画もほぼ全て映画館で見ています。
・普段はRPGや対戦ゲーを中心に、音ゲー、パズルゲー等雑食プレイ。






☆ポケモンと人が仲良く暮らすライムシティで次々と起こる事件とは?

 失踪した父親を捜すティムは、ポケモンたちと会話のできるピカチュウとコンビを組んで、「ライムシティ」で起こるさまざまな事件に挑んでいく。やがて、街全体を巻き込む大きな事件に、ティムとピカチュウが立ち向かっていくことになるのだが…。
ポケモンゲーム史上最大ボリュームのムービーシーンで展開される物語は、映画を見ているよう。「シネマティックアドベンチャー」を体感しよう!
(交際サイト ストーリー・舞台の頁より)

 舞台は人とポケモンが仲良く暮らすライムシティという街です。
 この街にはモンスターボールは存在しておらず、街中にはポケモンを連れた人がいっぱいいます。
 このモンスターボールの無い世界は、「あまりに探偵ものとしては便利過ぎるが故に登場させないようにした」とのこと。確かに、物を燃やすのに炎タイプのポケモンを使って、その後モンスターボールにしまって隠してしまえば、タネなんて全くわからないですものね。……アニメの世界のジュンサーさんとか大変そうだな……。

 そして、この世界にはポケモンバトルなんて無いんじゃなかろうか……そう思わせる世界観です。ポケモンの技自体はありますが、あくまでも人間と共存するために使われている印象です。犬がその嗅覚を活かして警察等の手助けになっているのと同じ雰囲気を感じます。

 この辺りの世界観は非常に丁寧に作られています。ポケモンの設定って今までアニメや図鑑くらいでしか見られなかったところですけど、それがより濃厚に感じ取れるんですね。


 このゲームの難点はストーリーの短さがあがるでしょうか。

 どっかのリズム怪盗Rと同じで、作中で起こった事件は解決に至りますが、一番大切な謎は解けないまま終わってしまいます。名探偵ピカチュウは映画化が決まっているので、そちらで動きを見せるのかもしれません。
 今は続報を待て、という状況です。





☆映画のようなゲームを、「シネマティックアドベンチャー」を体感せよ!
 本ゲームは「シネマティックアドベンチャー」と銘打ってあるだけあり、従来のポケモン……RPGとは一味違います。
 名探偵、というからにはもちろん推理ものだったりしますが、その謎解き自体はシンプルです。間違えてもパートナーのピカチュウがたしなめてくれる程度で、ペナルティは一切ありません。

 基本的には事件が起こったら、主人公ティムは人から、ピカチュウはポケモンから情報を聞き出して謎を解決していくことになります。
 人間もそうですが、特にポケモンは個性的。悪戯好きだったり、人見知りだったり、電気が好きだったり、キラキラしているのが好きだったり。


 そして一番魅力的なのはタイトルにもなっているピカチュウでしょう。


 ふてぶてしかったり妙に自信家だったり、コーヒーを飲むのが好きだったり、それでも捜査の腕は一人前(一匹前?)。
 従来の可愛いピカチュウのイメージを見事にひっくり返した「おっさんピカチュウ」が挑戦的かつ魅力的に仕上がっています。

 このゲーム、このおっさんピカチュウを見るだけのゲームだと言っても過言ではないくらい。





☆見たことの無い、人間とポケモンの共存社会を見たいのなら買うべし!

 戦闘があったり中身がややこしかったりするゲームではないので繰り返しになってしまいますが、おっさんピカチュウ含めたポケモンの仕草や動き、また人とポケモンの共存する世界が一番のウリになっています。


 本格的な謎解きや、本編のような戦闘要素を求めるなら、全くといって良い程このゲームは合わないでしょう。

 謎解きアドベンチャーとして見るのであれば、謎解きは簡単過ぎます。
 また、RPGとして見るのであれば、そもそも普通のポケモンバトルというものがないのです。


 文字通り、このゲームは「シネマティックアドベンチャー」というジャンルなのです。


 幻想的で多くを作中で語らないゲームを「雰囲気ゲー」等という事もありますが、このゲームもまた別のベクトルで「雰囲気ゲー」なのかもしれません。

 ポケリフレとか、ニンテンドッグスとか、大鷲のトリコとか、動物が好きとか、そういった人にはたまらないかも。それくらいポケモンが活き活きとしているゲームでした。

 総合的に難点はボリューム不足であることでしょうか。値段も税込で5400円程なので、まあこんなものかな、とも思えます。


 また、態度もでかいおっさんピカチュウ故のamiiboも発売しています。


 全長13.6cm。因みに通常のamiiboピカチュウは7.1cm。2
 値段は他のamiiboよりも高めな3000円。それだけに出来は良いです。

 また、このamiiboを使用することにより、作中で見せてくれるおっさんピカチュウのショートムービー(もちろんボイスあり)も任意で埋めることが出来ます。もちろん、これはプレイ中埋めることが出来るものですが、amiiboがあれば更にそれが容易になります。

 こちらも、おっさんピカチュウに惚れたなら是非ご検討ください。


 また、このゲームは特別体験版も配信中です。
 3DSのe-shopからご確認ください。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 一人でも多くの方が「名探偵ピカチュウ」という作品に触れてくれることを望みます。

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