2015/07/01 (Wed) PS機ゲーム雑多 パペッティア クリア後感想＆レビュー（ネタバレ無

4Gamerさんによるプレイムービーです。

　2013年9月5日にSCEより発売された2Dアクションゲームである『パペッティア』。
　一時小休止が入ったためクリアまでに半年くらいやってましたけど、なんとかレビューに至るまで……6月20日前後にストーリークリアまで漕ぎつけました。
　ストーリーのクリア時間は7、8時間でしょうか。やりこみをすれば2.5倍-3倍くらいになりそうです。

子供はもちろん、大人でも楽しめるストーリー
　地球の少年クウタロウは寝ている間に月を支配する暴君、ムーンベアキングの魔法で魂を木の人形に封じ込められました。
　パペットとなったクウタロウは空飛ぶ猫インヤンと月の魔女に導かれ魔法のハサミ、カリバスを手に入れます。
　さらに月の騎士が遺した盾を手にし城にとらわれていた少女ピカリナを救うと地球へ帰るため、大いなる冒険に乗り出します。
　それは、ムーンベアキングと闇の軍勢を倒し月の女神のムーンストーンを取り戻すはてしない戦いの旅だったのです。
（公式ホームページ　物語の頁より）

　この作品で特徴的なのが物語をショウとして見せていること。ステージは全て舞台装置で作られ、物語が大きく展開すれば客席から観客のどよめきや拍手が聞こえます。
　舞台のようなものなので、ストーリーも曲がったことがない綺麗なお話でした。
　ネットを見てると親子でやってる人もちらほらいるみたいです。画面は派手でストーリーも簡易で幼い子にも解りやすく、また飽きず、大人がやってもユーモアに溢れた会話で笑わせてくれるところは良いですね。

　ただ、これから述べますがアクションは若干難しいところもあります。昔から難しい2Dアクションは沢山ありますが、そこらに比べてしまうとまだ簡単な方でしょう。崖は手で掴んでよじ登れますし、ストーリーが進めばバリアもあります。恐らく、普通にプレイしてても残機は残ると思います。
　これもこれから言いますが二人プレイによるアシスト操作も出来るので、それで楽しむのもいいですね。


2Dアクションらしい仕掛けに加え、カリバスによって空を駆け回るクウタロウ
　ジャンプで狭い床を飛び越えたり、坂道を転がったり、強制スクロールももちろんあります。この辺りは2Dアクションでお馴染みの仕掛けですね。

　このゲームで特徴的なのが、主人公クウタロウが持っているカリバスのアクションでしょう。カリバスとはクウタロウの身の丈程ある巨大なハサミのことで、それを武器に、足にして進んでいきます。

　例えば空中に布が垂れ下がっていれば、それをチョキチョキと切って上まで上る事が出来ます。
　また、蜘蛛の巣のようなものが張っていればそれをチョキチョキと切って、伝って移動する事が出来ます。
　もちろん、敵がいるならば攻撃手段にもなります。

　そしてもう一人、クウタロウを支えてくれるピカリナという少女も重要です。彼女もプレイヤーが操作します（左スティック）。二人プレイの時は2Pが彼女を操作します。
　ピカリナはコースの背景の怪しいものをタッチして主人公をサポート。残機を増やすためのアイテム（ムンピー）や次へ進む道を示すための仕掛け解除など、大事な役割を果たします。何より、一番の手助けは展開される会話かもしれませんが。


鮮やかで見飽きない舞台装置とキャラクター、そして音楽
　次はグラフィックの話ですが……SCEゲーでこの事を話すのは正直野暮ですね。
　ストーリー自体面白おかしくしてありスピーディーなところがあります。グラフィックや演出でもそこのところは上手く追いついていると感じます。
　また、音楽も違和感が全くなかったですね。
　本当にゲームアクション、見た目、音楽、そしてキャラクター全てが噛み合っている作品だと感じました。


最後に。
　なんでか、中古ショップに行くと安かったりするんですよねこのパペッティア。
　当方も2000円くらいで購入しました。パケ買いに近いところはあったのですが、少しだけネットで評判（と値段）も見てからの購入でした。購入の一番の理由は2Dアクションがやりたかったこと、でしょうか。今も3Dアクションやってるけどやっぱり酔うんで2Dのが合ってるようです。
　実際やってみると大当たりなのですがこれも一回のプレイであまり長続きはしてません。まあ小休止があったとはいえクリアに半年かけてたらそうなのかな、と思われてもおかしくはありませんが。
　1つのステージにボリュームがいっぱいあるからこその疲れ、というものが早期クリアの足を引っ張ってました。全7章で章ごとにステージが3つ。後半になると20分ほどかかるので、一気に章を進めるのは自分の軟な集中力じゃ持ちませんでした。スマブラは連続で5時間くらい出来るんだけどなんでだろう……。

　でも、これはゲームが悪い、というわけじゃありません。
　1ステージが20分程度というのはとてもプレイしやすい時間ですし、集中力がいるということはそれだけ作りこんであるからだと思っています。
　仕方のないことですが2Dアクションは昔ほど多くありません。こういう新規で出てくるものは貴重だと思っています。
　そういうゲームが好きな人も、何かいいゲームがないか探して興味の沸いた人も、是非このゲームを手に取ってみてください。クウタロウと一緒に冒険しましょう。