ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
9人の主人公が織りなす、群像劇RPG。
THE ALLIANCE ALIVE -アライアンス・アライブ- 公式サイトはこちら
17年6月22日、キャトルコールが開発、フリューから発売された3DS用にRPG「アライアンス・アライブ」(以下アラアラ)のクリア後レビュー、評価になります。
自分にとって正にダークホース。評判見て考えるかー→一日目の評判見て即座に購入してみたら当たりだったという作品。
ファンタジーなRPGやコマンド戦闘が好きなRPGプレイヤーには全力でオススメできる作品になっています。
クリア時間は30時間ほど。
サブイベントはほどほどに、寄り道ダンジョンもほどほどにクリアした時の時間です。
【プレイヤーデータ】
・RPGの中でも世界観はファンタジー、コマンド戦闘のものが好き。RPGで大事なのは戦闘とキャラだと思ってる。
・好きなRPGはDQ、軌跡シリーズ、テイルズシリーズ、世界樹シリーズ等。今までハマったRPG戦闘はアークラ、TOR、TOD2、TOGf、#FE等。
・RPG以外には対戦ゲーや音ゲー、2DACT、パズルゲー等それなりになんでも触る
17'7'25 数ヶ所加筆修正
17'8'10 数ヶ所加筆修正
☆空が閉ざされた世界で9人の主人公が出会う物語
千年前、人間たちの暮らす世界に「魔族」による侵攻が行われた。
魔族はこの世界の「乱れたエネルギー」が自分たちの世界を脅かすものとして
それを管理するために侵攻、支配を行い、そして、地上に「大結界」を施す。
大結界によって地上の磁場は大きく乱れ、
気候は荒れ狂い、世界から「青い空」が失われてしまう。
そして、その「歪み」の影響から、「黒き流れ」と呼ばれる改良が生まれ、
海を四方に引き裂き、多くの都市が飲み込まれた。
大半の人間は死滅し、わずかに生き残った者たちも海路を絶たれたことで
戦力を大きく分散され、やがて魔族の支配に屈することになった。
それから数百年、世界はいくつかの「ゾーン」に分断されて統治が進み、
魔族を頂点として新たな階級社会が築かれ、独自の文化が形成された。
だが、どれだけ時が流れようとも、人間たちの抵抗の炎が潰えることはなかった。
そして今、世界は再び大きく動き始める――
(公式ホームページ 世界観の頁より)
ストーリーの内容は全体を通して王道ファンタジーもの。
最初は軽いオムニバス形式で話が進みます。
それぞれの世界でそれぞれの目的を持ったキャラ達が次第に集まり、一つの悪に立ち向かう王道ものです。
面白いのが、このゲームは9人全員が主人公と言っているところ。
多くのRPGは主人公は一人、もしくはダブル主人公を謳い、一緒にいるキャラは仲間として扱っています。
複数キャラメイクものでも無いのに「9人の主人公が交錯する群像劇RPG」としているのは非常に面白いですね。
その9人の主人公ですが、どうしてもキャラクターのそれぞれの立場があるのでストーリー上で活躍の差はありますが、特別に優劣自体は感じなかったですね。
キャラクターはそれぞれいいキャラしてますし、ギスギスした空気も可愛らしいキャラのおかげで感じませんでした。
モブや敵キャラの描写も結構しっかりしていたのも良かったです。
また、広々としたワールドマップを歩くわくわく感を味わえるのも昨今では珍しくなってきてますね。
海を渡ったり、空を飛んだりもできますよ!
ちなみに、RPGでよく言われる取り返しのつかない要素ですが、このゲームはその要素が多めです。
ただし周回プレイで図鑑の引き継ぎ等も行えるし、昨今のRPGの中では30時間でクリアできたりと短めなのでそんなに気になるようなところでも無いと思いましたね。
☆戦闘の勝利の鍵は、試合の経験の数!
アラアラの戦闘はコマンド戦闘です。
一度に戦闘できるキャラは5人。他のメンバーはベンチで特にサポートとかはありません。
戦闘速度は2倍速、4倍速に戦闘中いつでも切り替えられ快適です。
最初に言っておきますが、このゲームはなんとレベルという概念がありません。
しかし、戦闘を重ねれば重ねるほど出来ることが増えます。
その成長要素について、またそれに追随する戦闘システムについて説明していきましょう。
1.戦闘終了後にランダムでHP、SPがアップ
SPとは戦技を出すためのもの。HPはRPGお馴染みのヒットポイントですね。
この二項目は戦闘を重ねたメンバーのみがランダムで上がる要素になっています。
基本的に固定パーティで進めていればここに困ることはありません。
パーティキャラをとっかえひっかえしていてもHP少なすぎてきつくなるのは一部のボスくらいだと思います。
かといって戦闘の難易度が低すぎるわけでもないのには注意。
2.新技を閃く覚醒
このゲームは閃きシステムを採用しています。その武器で攻撃を行う際にランダムで発生します。
剣を振り回していれば行動順が回ってきたときにピカーンと覚醒して、新技を披露してくれるのです。
いつの時代でも、この閃きシステムというのはわくわくしますね。
また、武器は二つずつ、誰でも何でも装備できます。女の子が大剣振り回してようが盾構えてようが良い世界なのです。
盾は武器なの?って言われるでしょうが、専用スキルや盾ぶん殴り技等あるので武器です。盾で殴るのは世界樹とかでもおなじみですよね?盾は武器枠ですよはい。
武器を付けていようがいまいが、なんと素手もあります。
変わりものな技が多めです。
また、この武器には固有の必殺技が備わっています。
それがファイナルストライクという存在です。攻撃だけじゃなく全体回復、全体バフ等効果も様々。
なんとそれを使うとその武器がぶっ壊れるほどの破壊力。
しかしぶっ壊れても安心。宿屋で寝れば直ります。安心設計です。
使用条件はイグニッション状態になること。
イグニッションは戦闘中に少しずつゲージが溜まります。攻撃した時や仲間が倒れた時。しかし自分が倒れるとゲージは0になります。
これがイグニッション状態です。オーラまとってます。
この時にファイナルストライクが撃てます。
先程も言ったように武器が壊れてしまうので、直すまでその武器は使えません。その武器の技が一切使えません。戦闘中では武具の付け替えは出来ないので、一個武器を壊したら残りの戦闘はもう一つの武器か素手や魔法で対処するしかありません。戦闘中に二つとも武器を壊してしまうともう魔法と素手しかありません。
文字通り最後の攻撃に使うのがベストですね。
こんないかにも魔法使わなさそうなバランス人も攻撃魔法や回復魔法、補助魔法が使えます。
もちろんキャラごとにステータスがあるので、威力や効果の差は出ますけどね。
※ただし、魔法(ゲーム中では印術)を使うには専用の特性をもった装備品を装備していないと意味がありません。
ちなみに、魔法だけは閃きではなく店での購入になります。終盤はお金が余るので全員に全魔法は十分買えると思います。
魔法にも二種類あり、人間には使えない魔術というのもあります。
逆に人間しか出来ないという事は無いですが、だからといって格差を感じることは無かったですね。普通の武器技でも強い技は沢山あるので。
3.技がパワーアップする覚醒
覚醒にはもう一種類あり、ランダムで技の能力が上がる覚醒があります。
ただ技の能力で注意したいのがポジションです。
ポジションや隊列を決めるフォーメーションというシステムです。
列の位置によって得られる効果(画像では「近接攻撃+15 狙われ率+10」)と、ポジションで得られる効果(画像では「攻撃+25」)の二種類があります。
この二種類の項目、非常に大事なんです。
というのも、この陣形ごとに技のレベルがあるんですね。
主にアタック、ガード、支援の三つの項目があります。それぞれに技のレベルがついています。
技を閃いた時は適したものが初期レベルが高めです(例えば剣スキルはアタックポジションについていた方が最初から技レベルが高く、より火力の高い攻撃になります。他のポジションで同レベルまで上げるには根気が必要です)。
パーティ全員が出撃するシーンもありますが、中盤に一回だけしかありません。
自分のようにパーティを固定化してしまったら以降は変えない人はその時に少し躓くかもしれませんが、以降はないのでご安心を。
あくまでも戦闘中にしか技の閃き、強化共に行われないため、火力や体力共にスタメンとベンチじゃ差がつきます。
戦闘中で発生する成長要素にまつわるシステムについてはこんな感じでしょうか。
それ以外に是非覚えておきたいのが資質というシステム。
いわゆる、スキル割り振りシステムですね。
これによってSPの消費を減らしたり、狙われやすく(狙われにくく)したりと様々で、戦闘の難易度はこの資質によって変わると言っても過言ではありません。
こちらの公式の動画が中々いい感じに説明していますが、出先で見られない方のために字面でも説明します。
これが資質習得の画面です。
タレントというポイントを割り振って色々なスキルを身に付けます。タレントは戦闘さえすれば控えやまだパーティインしていないキャラにも入ります。
武器ごとにある項目は消費SP軽減(資質・基礎~資質・極伝)やポジション効果アップ(~対応)等。
また、フィールドで敵の感知を下げる斥候術やアイテム購入額25%ダウンの交渉術、HP成長率アップの耐久資質等々、本当に様々な資質があります。
一度プレイした感じだと、全部に割り振るには途方もない時間が掛かるのではと思います。
武器に関しては絞って振った方が良いとか、その他色々と、配分は貴方次第です。
後述するギルドの効果で貰えるタレントポイントを増やすことも可能だったりします。
戦闘の難易度はぐっと下がる事でしょう。
他にも色んなサポートを受けられるギルドという仕組み、これからご紹介しましょう。
☆ギルドに人を集めて色々なサポートを受けよう!
このゲームの戦闘以外のやり込み要素で一番注目していただきたいのはこのギルドという存在。
ある程度ゲームを進めると船を手に入れることになるのですが、この時期から世界中から人を集めてギルドの人員を増やしていく事が出来ます。
ギルドが大きくなるとギルドのレベルが上がり、受けられるサポートの数も増えます。
そのギルド員なのですが、名有りのCPUキャラクターなので探すのはそこまで手間ではないし、人数も有限です。
また、1周で全てのギルドのレベルをMAXまで上げることは不可能です。
それどころかMAXに出来るのも実は一つだけです。
なので、 画像のように割り振ると中途半端な感じで勿体無いですね。はい。
一度人員をそれぞれのギルドに割り振ると変更が出来ないので、ご利用は計画的に。
実際自分はちょっと後悔してます。
でもギルドのレベルを上げるのは必須じゃないですし、これが失敗したからと言ってクリアできなくなるような難易度でもありませんのでご安心を。
☆不自由を感じさせないシステム回り
昨今のゲームは不自由なところがあると突っ込まれるのが常であります。
ぶっちゃけて言うとこのアラアラですが、不自由な点というのがあまりないんです。
それは以下の点にあります。
・どこでもセーブあり、フィールドやダンジョンからメニューを開くこと無く出来る!
やはり一番はこれ。人生はやり直せませんがゲームでは色んな所でさくさくとやり直したいシーンがあるでしょう。
例えばそこらへんにあった洞窟に入ったら、なんかやばそうなでかい敵がいる。あれもしかしてこれ今はまだやばいやつ?でも倒せるなら倒したいなぁ……。
なーんて野望を持った時。
まずは相手の目の前でセーブしちゃいましょう。
そのセーブ方法ですが、
@下画面のクイックセーブをタッチするだけ
@L(もしくはR)+STARTボタンを押すだけ
と至ってシンプルです。メニューすら開く必要がありません。
セーブ速度も速いので一切のストレス無し。
セーブに関しての話なのでついでに言いますが、通常セーブは1つ(SDカードがあれば更に9つセーブ可能)、クイックセーブ1つです。
さて、セーブしたので目の前にいるなんかやばそうなでかい敵に接近してみましょう。
と、案の定戦闘になりました。
う、戦ってはみたものの全然倒れる気配ないしなんかジリ貧になってきたしやばいどうしよう……セーブ前に戻って出直すか……早く全滅しないかな……。
と思った瞬間にハイ、
@L+R+STARTボタン
を押してみましょう。あら不思議、タイトル画面に戻ります。ソフトリセットです。
このセーブ&ロードがスムーズなのはRPGにとって嬉しいことですよね。
・船によるワープ機能
船に乗っている時にのみですが利用できる機能がワープ機能。最初は船で陸に上がれる砂浜に行けるようになるだけで、そこから町に行くには歩いて行かねばなりません。
しかし空を飛ぶ手段を手に入れると更に街に直接行く事も。
飛行手段の乗り物はどこでも呼べば出てくるので、降りてからの遠出も安心です。
・ギャラリー機能の充実
戦闘や探索ばかりの日々に疲れてきたら是非ギャラリーモードを見てください。
非常に充実しているのでオススメです。
ギャラリーの項目はこんな感じ。クリア前でも見ることができます。
上記画像にはありませんが、BGMも条件を満たせば聴けます。特に難しい条件でもありません。
非常に素晴らしい楽曲が揃っているので、是非気に入った方はサントラの購入もご検討ください。
☆浜渦正志氏による素晴らしい楽曲の数々
「チョコボの不思議なダンジョン」や「サガフロンティア2」等で独特なサウンドを構築してきた浜渦正志氏がアラアラの楽曲を担当しています。
そのサウンド群はテーマ曲、フィールド曲、戦闘曲とどれをとっても素晴らしい。迷わずサントラ購入を決めました。発売は17年8月18日です。
こちらは、予約特典についてきたミニサントラの視聴音源です。
20番のイグニッションに惚れた人は多数いるでしょうが、フィールドやテーマ曲等是非色んな人に聴いていただきたい曲が沢山あります。
自分のおすすめは19番の飛翔ですね。いつまでも空飛んでたい。
☆古き良きRPGを求める方へ
いかがでしたでしょうか。
アライアンス・アライブというこの作品の魅力を伝えたくて、いつもより気合いの入ったレビューになりました。
この前のFuryuのRPGであるレジェレガの評判が芳しくなく、今回は様子見をしていたという自分がこれだけ熱中したのですから、悩んでこれを読んでいる方には是非手を取っていただきたいと感じています。
それと……これだけは言っておきたいんですが。
個人的にポイントが高いのは紙の説明書が入ってるということですね。
昔はゲームのパッケージに入っている説明書が好きで良く読み倒してボロボロにしたものです。最近は全て電子説明書になって寂しさを感じていたところもあり感動しました。
特に、古き良きRPGをやりたい方にはアラアラの世界観に浸ってほしいですね。
心が躍るフィールド探索、自由度の高いコマンド戦闘、ちょっとあっさりめのストーリー、素敵な音楽、そして味のあるキャラクターたち。
そんなゲームとして大切なものが、このアラアラには詰まっています。
まさに、こんなRPGがやりたかった。そう言い切れる作品でした。
皆さんもアラアラの世界に旅立ちませんか?
ここまで読んでくださりありがとうございました。
拍手やコメントをいただけると幸いです。
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・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり
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