ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
11年5月26日に発売した「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」を9/25に初めて10/11にクリア。
クリア時間は約20時間。
迷子にならなければもっと縮められるし、ヒロインと仲良くしてればもっと時間がかかると思います。
15'11'09 数ヶ所修正/追記/画像追加
エンデとセレス、二人きりで戦い続ける切ないストーリー
「獣の呪い」により、刻々と醜い獣の姿に変わりゆくセレス。
呪いを解くため「オレイカルコスの鎖」を手に、異形の獣が闊歩する「十三訃塔」に赴くエンデ。
ふたりの唯一の希望は、「十三訃塔」の奥深くに鎮座する「主(あるじ)」の肉が呪いを解くカギになる、というグライアイの言葉。
「人間に戻って、ふたたび一緒に暮らそう」
呪いに屈することなく固い誓いを交わした、ふたりの絆の物語。
(公式サイト 物語 セレスとエンデの頁より)
ストーリーは極めて単純。
主人公エンデとヒロインであるセレスの二人が常にキーとしてある物語です。
プレイヤーは主人公であるエンデを操作して十三訃塔と呼ばれる軍事施設へ向かい、獣の、そして主の肉を持ち帰ることを目的としています。
後にバトルシステムは説明しますが、エンデはセレスの獣化を一時的に止めながらダンジョンを攻略していきます。
そのセレスの獣化を見ていると、非常にいたたまれない気持ちになるんですね。セレスがとても健気で可愛らしい女性なので、呪いが進行する前に早く戻らなきゃ、って急かされるんです。
セレスを助けるという単純ながら、いえ、単純だからこそ続けていけるしモチベーションも保て続ける……と思います。
それにこう見るとシリアス一辺倒に思われるかもしれません。
実際やってみるとそんなことないんです。
セレスと一緒に暮らしている新婚生活パートみたいなのもあるので。
拠点ではセレスが食事を作ってくれたり一緒に話をしたりプレゼントをしたり。
セレスにあざとさはそんなに感じませんでしたね。やはり獣化というメインの悲しいイベントがあるからか。
どっちにしろヒロインであるセレスに、そして主人公であるエンデに感情移入を出来るかでこの作品の評価が180度変わると思います。
ちなみに主人公は無口でほとんどしゃべりません。でも大事なところで急にしゃべりだすので結構どきっとします。
主人公は喋らなくても良いと思っている人と、喋ってほしいと思っている人、両方の意図を汲んでくれている部分だと感じました。
メイン武器と鎖で戦い、謎を解きながら塔を上る
このゲームは十三訃塔を攻略して、ボスである主(あるじ)の元へ向かいます。
塔、というだけあって上に上っていけばゴールは見えます。
しかしゴールの扉は封印がされていて、塔に上ってボスと戦うだけ、ということはまずできません。
使用できるコントローラーはリモコン+ヌンチャク(以下リモヌン)もしくはクラシックコントローラー(以下クラコン)です。
主人公の移動に左スティック、これから記述する鎖という攻撃手段のポインタは右スティックで行います。パペッティアみたいな感じ。
リモヌンだとリモコンのセンサーが右スティックにあたるのですが、こちらの方が融通が利いてプレイしやすいかと思います。
ダンジョンは攻略が必要で、ゼルダの伝説のような謎解きが要求されます。
スイッチを押して仕掛けを動かしたり、鎖を使って上へ横へ壁を伝っていったり。
メニューを開けばマップをじっくり見ることも出来るので、誰にも邪魔されずに色々考えることも出来ます。
ダンジョン内は固定カメラなのですが、この固定カメラのおかげでヒント、というか製作者の意図が伝わりやすかったです。固定カメラ自体に賛否両論というものはあると思いますが、自分はこれで良かったと思っています(欲を言えば、セレスと暮らしている拠点ではカメラを自由に回したかったけれど)。
敵への攻撃は剣や斧みたいな通常の武器以外に鎖でも可能です。
ダメージを与えるなら剣等の溜め攻撃が基本になると思います。コンボ攻撃があるのですが、繋げるにはボタンをタイミングよく押す必要があります。主人公身体が光るので難しくはないですね。
本作の大きな武器はやはり鎖。
先程も言った通り、リモコンのポインターを使って狙います。クラコンならば右スティックを用います。
鎖で相手の部位を防いだり投げたりスイングしたり引っ張ったり。一対一ならば鎖で絡めて斬りつければほぼ封殺できます。
ちなみに鎖のポインタを狙い定めている最中(拡大鏡モード)は全てスローモーションで動くようになります。これが非常に良かったですね。リアルタイムで狙うと難しいのも狙いやすかったですし、逆に停止するのもナンセンスでしね。
装備品もあり、レベルがあがればあがるほど装備できる物の数も増えていきます。
っと、これだけ書きましたが、一番大事なことはまだ言っていません。
それは時間制限です。
塔にいる間はヒロインであるセレスにかかった獣の呪いが進行します。左下にその様子を示したゲージは表示されており、これが0になってしまうとゲームオーバーになってしまいます。完全に進行してしまうとセレスが化け物になってしまうんですね。
これを止めるのが塔に出てくる敵の肉。雑魚を倒してもそれなりのものは手に入りますが最終目的はボスの肉です。
自分は順調に行っている時は初見→帰る→ボスで終わったときもありましたし、迷子になったときは初見→帰る→二回目→帰る→三回目→帰る…ということを繰り返しました。
そんだけ右往左往してもモチベーションが下がらなかったのは、ところどころショートカットがあったり、塔という構造だからか帰りは上から落ちるだけで良いというところは非常に良かったです。
何より、セレスを助けたいから帰りたい、という気持ちが強ければ問題ないと思います。それを思わずに時間制限システムである、とだけしか思えないなら苦痛かもしれません。
戦闘を盛り上げる壮大なコーラスありボス戦BGM、緊張感のあるダンジョン音楽
ダンジョンでは常に音楽が流れているわけではなく、シーンによって音楽を変えています。
塔の入口には必ず巨大な像が立っているのですが、その像を目の前にすると荘厳な音楽が流れます。
塔の内部から外部へ行った時には風の音だけになったり、敵と戦うときは戦闘BGMに切り替わります。
ゲームというよりはドラマみたいなBGM使用をしていますね。
総合評価
このゲームを触れて感じたことは、胸が締め付けられるような切なさと儚さでした。
世界の危機を救うような物語も多い中、このゲームは一組の男女だけに焦点を当てています。
決して話の規模は大きくない、だからこそこの小さな世界で少女を助けたいと切に願えるのだと思います。
小さいからって別に世界が狭いというわけではありません。世界観の設定はゲーム内の書物で確認でき、決して隔離されているだけではない感覚もありました。
複雑なアクションや複雑な物語があるわけではありません。
ですが、自分はこのゲームに触れて良かったと思います。
最後に書くのもあれですが、このゲームはマルチエンディングです。セレスと仲良くするか、しないかで最後の流れが大きく変わります。その辺りも見応えがあるので、是非。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
少しでもこの「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」を購入する方が増えることを願います。
「獣の呪い」により、刻々と醜い獣の姿に変わりゆくセレス。
呪いを解くため「オレイカルコスの鎖」を手に、異形の獣が闊歩する「十三訃塔」に赴くエンデ。
ふたりの唯一の希望は、「十三訃塔」の奥深くに鎮座する「主(あるじ)」の肉が呪いを解くカギになる、というグライアイの言葉。
「人間に戻って、ふたたび一緒に暮らそう」
呪いに屈することなく固い誓いを交わした、ふたりの絆の物語。
(公式サイト 物語 セレスとエンデの頁より)
ストーリーは極めて単純。
主人公エンデとヒロインであるセレスの二人が常にキーとしてある物語です。
プレイヤーは主人公であるエンデを操作して十三訃塔と呼ばれる軍事施設へ向かい、獣の、そして主の肉を持ち帰ることを目的としています。
後にバトルシステムは説明しますが、エンデはセレスの獣化を一時的に止めながらダンジョンを攻略していきます。
そのセレスの獣化を見ていると、非常にいたたまれない気持ちになるんですね。セレスがとても健気で可愛らしい女性なので、呪いが進行する前に早く戻らなきゃ、って急かされるんです。
セレスを助けるという単純ながら、いえ、単純だからこそ続けていけるしモチベーションも保て続ける……と思います。
それにこう見るとシリアス一辺倒に思われるかもしれません。
実際やってみるとそんなことないんです。
セレスと一緒に暮らしている新婚生活パートみたいなのもあるので。
拠点ではセレスが食事を作ってくれたり一緒に話をしたりプレゼントをしたり。
セレスにあざとさはそんなに感じませんでしたね。やはり獣化というメインの悲しいイベントがあるからか。
どっちにしろヒロインであるセレスに、そして主人公であるエンデに感情移入を出来るかでこの作品の評価が180度変わると思います。
ちなみに主人公は無口でほとんどしゃべりません。でも大事なところで急にしゃべりだすので結構どきっとします。
主人公は喋らなくても良いと思っている人と、喋ってほしいと思っている人、両方の意図を汲んでくれている部分だと感じました。
メイン武器と鎖で戦い、謎を解きながら塔を上る
このゲームは十三訃塔を攻略して、ボスである主(あるじ)の元へ向かいます。
塔、というだけあって上に上っていけばゴールは見えます。
しかしゴールの扉は封印がされていて、塔に上ってボスと戦うだけ、ということはまずできません。
使用できるコントローラーはリモコン+ヌンチャク(以下リモヌン)もしくはクラシックコントローラー(以下クラコン)です。
主人公の移動に左スティック、これから記述する鎖という攻撃手段のポインタは右スティックで行います。パペッティアみたいな感じ。
リモヌンだとリモコンのセンサーが右スティックにあたるのですが、こちらの方が融通が利いてプレイしやすいかと思います。
ダンジョンは攻略が必要で、ゼルダの伝説のような謎解きが要求されます。
スイッチを押して仕掛けを動かしたり、鎖を使って上へ横へ壁を伝っていったり。
メニューを開けばマップをじっくり見ることも出来るので、誰にも邪魔されずに色々考えることも出来ます。
ダンジョン内は固定カメラなのですが、この固定カメラのおかげでヒント、というか製作者の意図が伝わりやすかったです。固定カメラ自体に賛否両論というものはあると思いますが、自分はこれで良かったと思っています(欲を言えば、セレスと暮らしている拠点ではカメラを自由に回したかったけれど)。
敵への攻撃は剣や斧みたいな通常の武器以外に鎖でも可能です。
ダメージを与えるなら剣等の溜め攻撃が基本になると思います。コンボ攻撃があるのですが、繋げるにはボタンをタイミングよく押す必要があります。主人公身体が光るので難しくはないですね。
本作の大きな武器はやはり鎖。
先程も言った通り、リモコンのポインターを使って狙います。クラコンならば右スティックを用います。
鎖で相手の部位を防いだり投げたりスイングしたり引っ張ったり。一対一ならば鎖で絡めて斬りつければほぼ封殺できます。
ちなみに鎖のポインタを狙い定めている最中(拡大鏡モード)は全てスローモーションで動くようになります。これが非常に良かったですね。リアルタイムで狙うと難しいのも狙いやすかったですし、逆に停止するのもナンセンスでしね。
装備品もあり、レベルがあがればあがるほど装備できる物の数も増えていきます。
っと、これだけ書きましたが、一番大事なことはまだ言っていません。
それは時間制限です。
塔にいる間はヒロインであるセレスにかかった獣の呪いが進行します。左下にその様子を示したゲージは表示されており、これが0になってしまうとゲームオーバーになってしまいます。完全に進行してしまうとセレスが化け物になってしまうんですね。
これを止めるのが塔に出てくる敵の肉。雑魚を倒してもそれなりのものは手に入りますが最終目的はボスの肉です。
自分は順調に行っている時は初見→帰る→ボスで終わったときもありましたし、迷子になったときは初見→帰る→二回目→帰る→三回目→帰る…ということを繰り返しました。
そんだけ右往左往してもモチベーションが下がらなかったのは、ところどころショートカットがあったり、塔という構造だからか帰りは上から落ちるだけで良いというところは非常に良かったです。
何より、セレスを助けたいから帰りたい、という気持ちが強ければ問題ないと思います。それを思わずに時間制限システムである、とだけしか思えないなら苦痛かもしれません。
戦闘を盛り上げる壮大なコーラスありボス戦BGM、緊張感のあるダンジョン音楽
ダンジョンでは常に音楽が流れているわけではなく、シーンによって音楽を変えています。
塔の入口には必ず巨大な像が立っているのですが、その像を目の前にすると荘厳な音楽が流れます。
塔の内部から外部へ行った時には風の音だけになったり、敵と戦うときは戦闘BGMに切り替わります。
ゲームというよりはドラマみたいなBGM使用をしていますね。
総合評価
このゲームを触れて感じたことは、胸が締め付けられるような切なさと儚さでした。
世界の危機を救うような物語も多い中、このゲームは一組の男女だけに焦点を当てています。
決して話の規模は大きくない、だからこそこの小さな世界で少女を助けたいと切に願えるのだと思います。
小さいからって別に世界が狭いというわけではありません。世界観の設定はゲーム内の書物で確認でき、決して隔離されているだけではない感覚もありました。
複雑なアクションや複雑な物語があるわけではありません。
ですが、自分はこのゲームに触れて良かったと思います。
最後に書くのもあれですが、このゲームはマルチエンディングです。セレスと仲良くするか、しないかで最後の流れが大きく変わります。その辺りも見応えがあるので、是非。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
少しでもこの「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」を購入する方が増えることを願います。
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