ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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 真実に迫れ、
     相棒と共に。

 2021年1月29日に発売したコーエーテクモゲームスが開発、任天堂が販売しているADVゲームです。

 ネタバレ最初の20分くらい……は含んでいますが、なるべく避けて記載しています。

 公式サイトはこちら
 e-shopはこちら。体験版も配信しています。

【プレイヤーデータ】
・ADVはあまり多くプレイしておらずSTEINS;GATEシリーズ4作、Occultic;Nine、ダンガンロンパシリーズ3作等
・今回制作に関わっているルビーパーティーのゲームは一つも遊んでない
・普段はRPG中心に対戦ゲーや、パズル、音ゲー、ACT等雑食プレイ
・ゲームで大事なのはシステム、キャラクター、音楽だと思ってる


☆1.[ストーリー]エリントン警察ルークの元に届いた一通のメールから広がっていく物語
☆2.[キャラクター]綿密に練られたキャラクターは、贅沢なくらい表情が豊か
☆3.[システム]「読むだけのADVではない」、3つのパートにわかれるメインのゲーム性
☆4.[その他]プレイが非常にしやすく、ストレスフリーな作り
☆5.[総評]ADVに苦手意識がなければ是非誰もが手に取ってほしい作品



☆1.エリントン警察のルークの元に届いた一通のメールから広がっていく物語

 ……

 …………

 ……えー、いつもここに公式サイトのストーリーをまま載せているんですが。
 このゲーム、無いんですよね。
 真実は君の目で確かめてくれ!!

 というのもレビューにならないので、本当に序盤も序盤、プレイして15分くらいのところだけ紹介します。


 孤児だったルークを引き取った養父の夢を継ぎ、
 エリントン国家警察に入ったルークの元に、
 ある日一通のメールが届いた。
 メールの内容は、暗所で女性が閉じ込められている動画と、
 「彼女を助けて」という文面だけ。
 国家警察は世界的な宝石泥棒である『ビースト』が
 エリントンの隣国にまで迫っている事にばかり気を取られ、
 これは事件ではないと一向に取り合わない。
 納得できないルークは単独で、女性を助けに向かうが――
 主人公は警察官のルークという青年
 彼を中心に物語は展開していきますが、タイトルにもあるように、このお話はバディものです。メインキャラは4人います。
 バディとは主に「男性同士の相棒、仲間」を指します。

 ここで男性同士のと聞いて、BLものでは?と思う人がいたらちょっとその考えは改めてください。バディもの自体にそもそもそういう意味も無いし、内容としては少年漫画的な展開が多いです。ここで忌避して買わないことを決めている方が少なからずいると思うので、先に書いておきます。

 メインキャラクターは4人いて、いずれもそれぞれの出会いから、なんやかんやあって相棒になっていく過程がとても丁寧に描かれていました。
 2組のバディが出来ますが、4人はチームとなって一緒に行動していきます


 全体的な展開はシリアス、というか重めです。
 しかし、端々に入るギャグ等は中々にキレがあったりするので重苦し過ぎることはありません。緩急の付け方がお見事。
 架空の国が舞台なだけあり、一部の表現はファンタジックなところもあります。そこが気になる人もいるかもしれません。

 ストーリーは一話一話、漫画やアニメのように展開していきます。
 キャラデザが漫画家さんだったり、エピソード選択画面がコミックスのようだったり、意識しているのはどちらかというと漫画、だとは思います。

↑章に入る時にはこんな漫画のようなツートンカラーのカットまで入る。


 なんというか、これ以上喋ると全てがネタバレになるような気がするので多くは語れません。

 とにかく、大きな一つの物語としてこれ以上ないくらい綺麗に纏まっていて、ストーリーにおいては非常に良質な作品です。


☆2.綿密に練られたキャラクターは、贅沢なくらい表情が豊か
 メインキャラクターがとにかく濃い
 性格からバックボーンまで、しっかりと設定され、物語に組み込まれています。
 何故このキャラがこういう行動を取るのかといった、「物語の事情で動かされている」といったところは一切なく、登場キャラクターに苛立つことはほぼ無いと思います。


 しかもそれだけじゃない。
 物語を彩る周りのキャラクターもひたすらに濃い
 そこに無駄を一切感じる事が無く、冗長な描写等は感じませんでした、

 メイン4人は男性キャラですが、魅力的な女性キャラも出てきます。
 自分なんかは最後までプレイして、一番好きなキャラにまでなったのは女性キャラだったりします。


 また、キャラクターの背景を垣間見られる、メインストーリー以外の部分も充実しています。
 メインストーリーを進めるにつれて、
・バディエピソード(メインキャラ4人、6通りの組み合わせのお話)
・サイドエピソード(作中に登場する様々なキャラクターのお話。主人公たちが絡まないものも)
 が解禁されていき、より物語の深みが増していきます。全て読破を目指すと結構な量があります。
 
 また、キャラクターデザインは村田雄介先生。アイシールド21やワンパンマンを描かれている漫画家です。
 正直プレイしてて「これどんだけ絵を描いてるんだ……?」と思うくらい物凄い物量のイラストがあります。
 それぞれのキャラクターの立ち絵も相当数あるのですが、コミック風に展開されるムービーも入れたらそりゃもう物凄い数。ADVの中ではかなり贅沢な作品だと思います。



☆3.「読むだけのADVではない」、3つのパートにわかれるゲーム性

 基本的にこのゲームはジャンルはADVなので、所謂「ノベルゲー」というものですが、随所でプレイヤーが積極的に動かさなくてはいけないシーンが出てきます。


↑風景の中で気になるものを選択していく等々

 それぞれ章のクリアの際にはヒーローゲージと呼ばれるゲージにより、評価が変わります
 これにより、クリア時にバディ&サイドストーリーが解禁されていきます。
 もちろん、最大評価のSでないと読めないお話もあります。


@ノベルパート
 基本的には読むだけ。全てボイスが入っています。

 たまに主人公ルークに仲間が問いかける箇所があり、選択によりヒーローゲージが上下します。
 しかしこれらは構えるようなものでもなく、かなり難易度は低めです。
 推理ものと勘違いしがちな方がいますが、選択肢はあれど推理するようなところはほぼありません
 あれ、忘れたなその話、っていうのも「思い出す」というボタンを押せば、当時のシーンまで戻ってくれる親切設計
 逆転裁判が何故か似ているソフトにあげられますが、当方は逆裁はプレイしていませんが、多分似てないと思います。推理するというよりは復習するシーンばかりです。

 選択肢の中には絶対違うだろ!といった、おふざけ選択肢も多く、きちんとボイスありでボケたりツッコんだりしてくれます。なお、ヒーローゲージは減ってしまう(一部減らないところもある)ので、二周目以降に楽しむものかもしれません。
 もしくは、セーブ&ロードもいつでもどこでも可能なので、一周目から全て見たい人にはこちらの機能もオススメです。


↑顔がものすごい上司の怒りを買いそうな顔。当然、良いランクを狙うなら正解を狙っていきたいが、2周目の楽しみとして取っておくのも良きかな。


@捜査パート
 情報収集は基本中の基本!
 このパートはパートボイスです。

 こちらもタイトルに追随し、バディを組んで聞き込みをしていきます。
 このバディの組み合わせはプレイヤーが選択をしていきます。
 必要な情報が集まるまで捜査パートは続きますが、一定の時間を超えるとヒーローゲージが減ります。

 ではそのバディの選択はどうやって決めれば良いのか。

 マップどーん。



 これはバディを決める時から確認することができます。

 例えば、楽器屋さんでお話を聞くなら楽器に詳しい人が行く方が話も盛り上がってスムーズに情報収集が出来ますよね?
 仲間の特徴を理解していればそうそう迷うことはないと思います。
 ここは推理するというよりも、パズルみたいな感じです。

 特定の組み合わせで特定の場所に行くと、バディ&サイドエピソード解禁というのもあります。
 プレイ時に条件が全て見られますが、全て一周で埋めながらS評価を取るのは厳しいかもしれません。

 ちなみに、ちゃんとここも失敗したらしたで台詞差分もきちんとあります。

 ちなみにここ、拘りが一点。
 この時のBGM、選んだメンバーによって楽器の音色が足されます。
 細かい点ですが、こういうところがキャラをより立たせている要素ですよね。


@潜入パート

 3Dのモデルを操作して攻略していきます。ここもパートボイス。
 基本的には捜査パートで集めた情報に従って進むだけとなってます。時間制限もありませんし、謎解きもそう難しいものではありません。
 正解不正解でやっぱりヒーローゲージが上下します。

 また、この時4人全員ぞろぞろとは潜入しません。これもバディを組みます
 もちろんキャラによって会話は用意されているので、全ての組み合わせを全て見ようとすると中々にテキストのボリュームがあります。内容を眺めるのは非常に楽しいです。


 ここが盛り上がるところであると同時に、残念な点も。
 一つはやや前時代的な見た目でしょうか。
 2Dの演出は豪華なのですが、どうもこの3Dモデルを使っている演出はしょぼめ

 それともう一つはQTEの存在。
 シビアな内容ではないですが、ここだけやたらと判定が判りにくいです。間違えるとやっぱりヒーローゲージが低下するので、ちょっとイラッとしたりするとかしないとか。

 うーん、開発チームが違うから仕方ないけど、同じコエテクならアクション部分はオメガフォースとか、任天堂とかに頼んでも良かったのではなかろうか……。



☆4.[その他]プレイが非常にしやすく、ストレスフリーな作り
 軽くですが、その他のお話を。

 ADVを快適に進めるにあたるオプションは概ね揃っている印象を受けます。
・台詞の自動送り(読んでいる間は1ボタンで切り替え可能)
・台詞の表示速度変更
・スキップモード(全て、既読のみ、なしの3つから変更可能)。
・既読文章の色変更
・ログあり

 ただ、このスキップモード、弱点もあります。
 丸っとスキップであって早送り出来ないのが気になります。一応、ログは残ってるんだけどね……。
 それと、一部の演出は飛ばすことはできません。周回プレイでちょっとくどさを感じるかもしれません。


 また、ロードはパートが変わる時なんかは少し挟まりますが、気になるほどのものではありません。


 音楽についても少し。
 この記事では捜査パートの時しか触れていませんが、こちらも物語を盛り上げる一つの要素として評価したいところです。
 丁寧な使い方をしているので、物語のテンションと耳に届く情報全てがリンクしていて好印象を受けました。
 少なくとも、サントラが出たら自分は買います。




☆5.[総評]ADVに苦手意識がなければ是非誰もが手に取ってほしい作品


↑個人的には公式紹介映像すらネタバレに感じる神経質な人間なので、OPぺたり


〇こんな人にオススメしたい
・ADVが好き
・熱い少年漫画が好き
・キャラクター同士の掛け合いが好き
・ギャグとシリアスの緩急のある作品が好き
×こんな人にはオススメできない
・難しい推理、ミステリーがやりたい
・現実味のあるお話が良い
・ゲームにはゲーム性を必ず求める
 ゲーム難易度は低めでライトユーザーも遊べるつくりになっています。
 プレイヤーが選択したり動かしたりするパートもありますが、それも非常にライトな作り
 基本的には一本道のノベルゲーですし、がっつりとゲームらしいゲームをやりたい人には合わないかもしれません。


 自分は「システム、キャラクター、音楽」の3点を特に重視してゲームをプレイしていますが、このゲームは満たしてくれていると感じます。
 特にキャラクターに置いては一級品だと思っています。
 システムは、もう少し改善が欲しいところではありますが。


 とりあえずその……なんだ。
 体験版出てるから、まずはそっちをプレイしてみてくれ!全てはそれからだ!
 e-shopはこちら



 皆さんも、ルーク達と一緒に、事件の謎に迫ってみませんか?

 ここまで読んでいただきありがとうございます。
 一人でも「バディミッション  BOND」に触れていただける方が増える事を願います。

 拍手やコメントを頂けると、これを書いた人が元気になって飛び跳ねます。

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