ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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公式サイトはこちら→THE LAST STORY(ラストストーリー)
 9/19に購入、9/20に始め、9/29にクリアしました。

 11年1月27日発売のミストウォーカーとAQインタラクティブが開発したWiiソフト、THE LAST STORY(ラストストーリー)についてネタバレ無のレビューを書こうと思います。

 プレイ&クリア時間は30時間ほど。







 個性的なキャラクターとシンプルなストーリー&世界観
戦乱と大地の荒廃に蝕まれる帝国本土をよそに、繁栄を謳歌する島、ルリ島。
防衛の要衝として巨大な砲台が鎮座し、その魔力に誘われてか、日夜魔物たちが蠢いている。
傭兵である青年エルザは、幼い頃からの兄貴分クォークが率いる傭兵団と共に、新たな仕事を求めてこの島へやってきた。
新しい雇い主は、島の領主である、アルガナン伯爵。伯爵の期待にこたえれば、不安定な傭兵家業を脱し、出世することも夢ではない。
騎士として安定した生活にあこがれるエルザたちにとって、今度の仕事はまたとないチャンスだった。
そんな中、島での最初の任務で訪れた洞窟で、エルザは謎めいた力を手に入れる…。
(公式ホームページ ストーリー頁参照)

 主人公エルザは兄貴分であるクォークの傭兵団の一人。エルザとクォークを含む六人の傭兵がルリ島へ来て仕事をするところから物語は始まります。

 個性的なキャラとシンプルな本筋ストーリー、やっていてこんな印象を受けました。個性的な、というのはパーティキャラですかね。主人公とヒロインは良くも悪くもよくある性格付けをしていました。正義感の強いヒーローと健気で強いヒロイン。もちろんそれらは全く悪くなく、物語上とても活かされていました。

 が、それを好意的に見るかはプレイヤー次第だと思います。主人公とヒロインはお互い好いていますが、その馴れ初めが不安定というか、恋に落ちる音がした……みたいな曖昧さを感じました。この好意的な関係は最後まできっちり続くので、苦手な方は苦手かもしれませんね。自分はそういうの結構好きなのでにやにやしてみていましたが。

 また、王道が好きな人にはオススメしやすいですが、話の規模のわりには描かれ方のスケールが小さかったのが気になりました。
 それに応じてかキャラクターの掘り下げも甘めで、プレイヤーに任せます、という部分が多かったように思います。
 見せ方が甘い、というより薄いというか。後一押し!後一押ししてほしい!って思います。キャラが良いからこそ、そう感じました。

 そんなシナリオですが、担当している人はFFシリーズの生みの親である坂口博信氏
 このラストストーリーというタイトルも「これで最後(の作品)でも後悔しない」という思いが込められているとか。

 ダンジョンを歩いている時はプレイヤーキャラはかなり喋ります。これが非常に生き生きとしていてとてもよかったです。キャラクターの魅力が最大限に活かされていて微笑ましかったです。

 戦闘中も同じくイベントボイスは多いどころか膨大。時々会話している最中にぶつっと切れてしまい、え?今なんて言いかけた?ってことも少なくはないくらいの多さです。この台詞を聞うのも楽しみにしていました。
 逆に戦闘固有のボイスは多くないです。



 プレイヤーが受動的でありながらも面白さを味わえる新鮮な戦闘システム

 公式によるバトルシステム紹介動画です。これから記すことはここで紹介されてます。文面より動画の方が解りやすいと思うので是非こちらもどうぞ。

 このゲームのジャンルはRPGですが、アクション要素が入っています。ですが完全なアクションではありません。
 アクション苦手な方は得意な方よりは苦戦するかもしれませんが、ジャンプもない、攻撃ボタンもない、それでも面白いと思える戦闘に魅力を感じてくれればと思います。
 この辺りはこれから詳しく記載しましょう。

1.主人公エルザが使えるギャザリングで敵を引き付けて仲間をサポート
 このゲームで一番注目したいシステムがこのギャザリング
 所謂盾役がヘイトを集めるようなものです。ギャザリングを使わなければほとんどの敵は味方の魔法使いを狙ってきます。
 このゲームで魔法は強力。それこそ戦況を覆すのは魔法と言っても過言ではありません。そんな魔法を使う味方を攻撃されていては戦闘で優位になど立てないでしょう。

 というわけでギャザリングの出番なわけです。ワンボタンで簡単に発動と解除が行えます
 これが中々面白い。CPUが狙われてそのまま気付いたら死んでる、ってのはゲームとしてよくあることだと思うんですが、その部分のストレスを無くした良システムだと思います。
 こちらが大量の敵を引き付けている間に仲間は魔法を撃ってくれる。そうやって敵を倒していきます。

 「っていうかさ、それ仲間が倒してるんだろ?自分で倒した実感わかねぇじゃん!」って(パーティの姉御肌の)セイレンみたいな人にも!
 ギャザリング中に物陰に隠れることでそこから強烈なスマッシュを撃つことも可能ですし壁を駆け上がって斬り下ろす垂直切りも威力が高いです。
 でもたぶん一番はタイミングよくガードボタンを押すカウンター。タイマン勝負でダメージを多く削れるのがカウンターです、きっと。

 後、ギャザリングで敵の攻撃を一身に集められますが、誰が敵に狙われているか、どの敵が誰を狙っているかというのは敵と味方を結ぶ線で表示されます。敵が多いと若干ごちゃごちゃになりますが、これが非常に解りやすかったです。

2.戦場を把握し、仲間への指示を出すコマンドモード
 主人公は魔法は使えませんが(厳密には詠唱の必要な魔法が使えない)魔法はこのゲームでとても重要なもの。
 特に回復と攻撃の魔法を使えるキャラには的確にその二つを行ってほしいですよね。
 それを指示するのがコマンドモードです。仲間に魔法の選択を行ったり、瀕死に陥っている仲間には回復するよう指示が出来ます。コマンドモード中は戦闘が止まるのでじっくり考えることができます。
 戦闘によっては敵が乗っている橋をぶっ壊してくれ!とか、あのバリアを破壊してくれ!とかいう指示を出すこともあります。

 ちなみに戦闘中にHP0になっていいのは5回までと緩め。HPの回復手段は特定のキャラが出すヒールサークル、もしくはフィールド上にある砲弾を投げて自分でサークルを作るか、に限られます。正確に言えば武器のスキルに付加されてたもしますがそこは割愛しましょう。しょっぱいので。

 さて、サークルという言葉をここで初めて出しましたがサークルとは何なのか少し説明します。
 仲間が魔法を撃ち着弾した場所には魔法サークルというものが一定時間残ります
 この中に入ると仲間は様々な恩恵を受けられるというわけです。武器に属性がついたり、HPを回復したり。
 そしてこのサークルでもう一つ大事にしたいことはサークルの拡散というもの。プレイヤーが操作する主人公が使える風魔法をサークルに向かって撃つとサークルの拡散が行えます。
 例を挙げると、
回復のサークル
 →仲間全員の状態異常が治り、HP回復
炎のサークル
 →敵の防御力を下げてガード不可にさせる
氷のサークル
 →敵を滑らせる
 という感じですね。サークルの種類に数はありませんが、どれも大きな役割を果たす大事なものです。
 そしてこのサークルは敵も使うことがあります。敵のダメージサークル(こちらのHPを徐々に削ってくる)なんかは主人公でさっさと拡散させないときついです。

 こんな感じでしょうか。
 装備品はこのゲームはとてもシンプルで武器、防具上、防具下のみ。強化値も固定で付加するスキルも激選するとかそういうことはありません。
 お金もプレイしていれば普通に溜まりますし、そもそも武具は拾えるもので終盤までやれます。防具に関しては強化した方が良いと思いますが、必要な素材もそこまで厳しいものではなく無駄遣いしなければお金も貯まりにくいようには思いませんでした。

 レベルあげも苦ではありませんでした。
 雑魚敵を無限召喚出来る箇所がいくつかあるので、詰まったらそこで二回くらい戦うだけで全然違います。レベルが足りなければ毎戦闘レベルあがりますし。

 欠点を少し上げると。
 エフェクトが多いと処理落ちが起こります。重すぎる、という深刻な処理落ちではありませんが、遭遇する機会は多い問題だったので、最初にあげました。

 次に操作の受付が甘いというか、曖昧というか。
 このゲームは通常攻撃のボタンは存在しません。敵が近くにいる時、敵に向かってスティックを倒すだけで敵を攻撃してくれます。だからこそ敵に囲まれたときに操作のしづらさはよりはっきり感じました。ガードボタン押しながらならそれも回避は出来ますがね。
 壁に上って敵に切り込む垂直切りも微妙に使いづらい印象。
 カメラワークの悪さもその受付の悪さと相乗効果で出てるような、と感じました。カメラの回転が遅いのと回転するタイミングがちょっと今一つというか。

 それとサークルの位置をしっかり把握するゲームであるからこそ、戦闘中にミニマップが欲しかったですね。個人的には処理落ちよりこちらの方が問題な気がします。
 敵が多いと敵と味方の区別がつきづらいです。それを改善するためにほしかったのですが。

 パーティキャラも操作できるのはほんの一部のイベントであって、主人公しか操作できないのも個人的には勿体ないです。オンラインなら好きなキャラ操作が可能だったみたいですがそれをオフでもやりたかった……。

 このシステムだとほんとオンライン楽しそうなんですよね……現在WiiのWi-Fiサービスは終了してしまっているので、本作品もオンラインは終了してしまっています。
 非常に残念です。もうほんっとに残念です。昔の自分のとこに行ってラススト買えやゴルァって言いに行きたいです。WiiUで復活した時にオンも付属しないかな(あり得ませんが)……というかいっそラススト2を……という願望だけ書いておきます。




 戦闘以外のゲームシステムについて
Q.やり込み要素は?
A.武具強化のための素材集め、街でのサブクエストとか。闘技場もありますよ。なんか暇だなぁと思ったら街の人にバナナの皮を投げつけてこかしましょう。
 二周目からは限定の素材だけでなく、システムを見知った人への難易度調整も抜群。一周目で気付かなかったことは攻略本なりサイトなり見て楽しむと新たな発見があることでしょう。

Q.セーブってどんな感じ?
A.データは16残せます。セーブポイントは街中やボス前、ダンジョン途中など。
 ダンジョン攻略中は途中セーブが多くでゲームオーバーになってもそこから気軽にやり直せます。

Q.探索とかできるの?
A.一般的なフィールドと呼ばれるものはないです。
 街は一つだけだけどその分かなり大きく、サブクエストやサブイベントなどは歩いていて自然に見つかるものもあれば、よく見ないと見つからないようなものまで。マップからワープで移動も可能
 ダンジョンも少し寄り道をすれば宝箱がちらほら見つかります。再訪することも出来ます。

Q.グラフィックってどうよ?

A.明暗が綺麗で、雰囲気を重視しているように感じます。色使いはICOやワンダと虚像のそれに似ているかもしれません。
 キャラグラも悪くなく、イベントシーンでも動かし方などに見劣りしませんでした。
 キャラの衣装は防具着せ替えで変わり、色替えやパーツごとに脱がしたりすることも出来ます。結構面白いです。




濃厚な世界を更に味わい深く、表情豊かな植松氏のBGM
 本作のBGMを担当したのはFFシリーズでお馴染みの植松伸夫氏。
 テンションをあげてくれる戦闘BGMから、イベントで流れる切ないBGM、穏やかな街に流れる演奏家のBGMまで雰囲気をがらりと変えてくれる力強いBGM群でした。
 もちろんサントラも出ていますよ。自分は購入予定です。

 SEも気持ちのよいものが多くて。
 というか、SEの話って特別悪くはない限り話題には出ませんよね。




総合評価
 本筋ストーリーはRPGの中では普通な出来。ですが、それを簡単に跳ね除ける魅力的なキャラクターや台詞、心に残る音楽。おかげで全くゲーム中は減速せずにプレイすることが出来ました。ほんとになんでこの作品に早く会わなかったのか後悔が残ります。主にオンラインができないことが。オンラインできないことが……!

 RPGに求めているものが王道やキャラクター、戦闘なら是非購入をしてください。
 この作品はFF生みの親である坂口氏の挑戦する気持ちを感じる意欲作であると思いました。

 主人公エルザのいる傭兵団で一緒にルリ島を冒険しましょう。
 個性豊かで素敵な傭兵団の仲間たちが待っています。



 さて、本編以外にも寄り道でイベントもちらほらあるようですし、二周目も結構楽しみです。
 ただまた別のWiiのゲーム始めようと思っているので、それ終わってからなのかなぁ。PS3でもやりたいゲームあるけどまだ先になりそう。
 最近、というか一年くらい前からWiiの読み込みの部分からブオオオンという異音がしているのでそろそろ修理に出さないとなぁと思いつつゲームやりたいから出していないという……何かある前に出した方が良いんだろうけどついつい。

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    ・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
    ・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり

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