ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
『ロボット』という題材をテーマに一般公募された第3回アニマックス大賞を受賞した作品です。
制作はサンライズ。サンライズっていうのを聞いて納得しました。なるほど、ロボットか。
いつかはあるかもしれないストーリー
これは近未来の話です。人間の記憶を『人格素子』として人格プラントのロボットに組み込む技術が誕生しています。
病院で暮らすスズという少年もそのロボットの一人でした。病院で看護士と、『小倉涼』としての記憶がしっかり定着しているか、人間として動けるか、そういうことをしているところから始まります。
スズはある日、とある少女ホトリと出会います。彼女は記憶を失い、いずれ死に至る病気にかかっていました。
そんな二人が出会った先の結末は――
なんと、このストーリーは当時18歳の少女が脚本を手掛けているとか。短編アニメでもありますし、そういった方が手掛けているということで、綺麗なお話だと思います。綺麗過ぎて繊細な雰囲気も感じられました。
何より素晴らしいのが、ストーリーを盛り上げる耳に入ってくる音でしょう。まず音楽。ピアノの曲がこのアニメにマッチしていました。
そして声優の演技、特に主人公の声をあてている白石涼子の演技は主人公スズに怖いくらい合ってました。
また、初見浩一(キャラクターデザイン/作画監督)によるキャラデザも素朴で切ない世界観にとても合っています。シーンの魅せ方も音と共に空気が感じられました。
欠点を言うとすれば、こういう話はよくあるストーリー、だと思います。特に尖ったところもない、無難なつくりであるでしょう。
近未来作品でありながら、そういうSFチックな技術などはどうでもよく、『正反対』である二人を描き出すための舞台に過ぎない時代設定。もちろんアリです。そういう世界を描いて行くのが物語というものだと思っています。だから!だからこそ、もっとその設定を活かしてほしかったところはあります。スズが涙を流すシーンとかね。尺が足りなかったのかもしれないけども。
更に個人的な意見ではありますが、EDは少しん?となりました。ハッピーエンド、ではあるけど、これで良いのか、と思わされるエンドでした。個人的には見ている人が気になっているであろう某シーンの後の会話が少なくて残念かな。
外から眺めて感情を汲み取るキャラクター
次々と記憶を入れられる主人公スズと、記憶が消えていくホトリ……この二人の心情というものは見ているこちらが直接感情移入するようなものには感じませんでした。
どちらかというと、この二人を遠くから見つめて行き先を見守る心情のが強かったですね。二人が幼い少年少女だからかもしれない。また、健常者として生きている自分が絶対にあり得ない立場であるからというのもあるかもしれません。……もしかすると単純に自分が感情移入というのをあまりしないからかもしれませんが。
そんな二人を取り巻く家族の存在もベタではありますが話を立体的にするためにいい味を出していました。『小倉涼』の両親、ホトリの父と兄。この人たちの動きにも注目です。
総評
素朴な作画、音楽、雰囲気。それらにフィットした物語、シーン、声。
何度も言いますが。それらが綺麗に組み合わさった純粋な良作品です。
一つの話として完結してますし、40分程度の作品なので気軽に人にオススメしたいです。
是非切なくて少し暗めな読みきり作品を見たい人は是非、スズとホトリの二人の関係を見守ってあげてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
制作はサンライズ。サンライズっていうのを聞いて納得しました。なるほど、ロボットか。
いつかはあるかもしれないストーリー
これは近未来の話です。人間の記憶を『人格素子』として人格プラントのロボットに組み込む技術が誕生しています。
病院で暮らすスズという少年もそのロボットの一人でした。病院で看護士と、『小倉涼』としての記憶がしっかり定着しているか、人間として動けるか、そういうことをしているところから始まります。
スズはある日、とある少女ホトリと出会います。彼女は記憶を失い、いずれ死に至る病気にかかっていました。
そんな二人が出会った先の結末は――
なんと、このストーリーは当時18歳の少女が脚本を手掛けているとか。短編アニメでもありますし、そういった方が手掛けているということで、綺麗なお話だと思います。綺麗過ぎて繊細な雰囲気も感じられました。
何より素晴らしいのが、ストーリーを盛り上げる耳に入ってくる音でしょう。まず音楽。ピアノの曲がこのアニメにマッチしていました。
そして声優の演技、特に主人公の声をあてている白石涼子の演技は主人公スズに怖いくらい合ってました。
また、初見浩一(キャラクターデザイン/作画監督)によるキャラデザも素朴で切ない世界観にとても合っています。シーンの魅せ方も音と共に空気が感じられました。
欠点を言うとすれば、こういう話はよくあるストーリー、だと思います。特に尖ったところもない、無難なつくりであるでしょう。
近未来作品でありながら、そういうSFチックな技術などはどうでもよく、『正反対』である二人を描き出すための舞台に過ぎない時代設定。もちろんアリです。そういう世界を描いて行くのが物語というものだと思っています。だから!だからこそ、もっとその設定を活かしてほしかったところはあります。スズが涙を流すシーンとかね。尺が足りなかったのかもしれないけども。
更に個人的な意見ではありますが、EDは少しん?となりました。ハッピーエンド、ではあるけど、これで良いのか、と思わされるエンドでした。個人的には見ている人が気になっているであろう某シーンの後の会話が少なくて残念かな。
外から眺めて感情を汲み取るキャラクター
次々と記憶を入れられる主人公スズと、記憶が消えていくホトリ……この二人の心情というものは見ているこちらが直接感情移入するようなものには感じませんでした。
どちらかというと、この二人を遠くから見つめて行き先を見守る心情のが強かったですね。二人が幼い少年少女だからかもしれない。また、健常者として生きている自分が絶対にあり得ない立場であるからというのもあるかもしれません。……もしかすると単純に自分が感情移入というのをあまりしないからかもしれませんが。
そんな二人を取り巻く家族の存在もベタではありますが話を立体的にするためにいい味を出していました。『小倉涼』の両親、ホトリの父と兄。この人たちの動きにも注目です。
総評
素朴な作画、音楽、雰囲気。それらにフィットした物語、シーン、声。
何度も言いますが。それらが綺麗に組み合わさった純粋な良作品です。
一つの話として完結してますし、40分程度の作品なので気軽に人にオススメしたいです。
是非切なくて少し暗めな読みきり作品を見たい人は是非、スズとホトリの二人の関係を見守ってあげてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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HN:ヴィオHP:性別:非公開自己紹介:・色々なジャンルのゲームを触る自称ゲーマー
・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり
【所持ゲーム機】
・SFC GC(GBAプレイ可) Wii WiiU NSw NSwlite PS2 PS3 PS4 PS5
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