ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
ある日、2人の子が生まれた――
クリア時間は60時間程ですが、寄り道度合いによってかなり変わると思います。自分はそこそこ寄り道してます。
公式サイトはこちら
(最序盤のストーリーがはっきり書いてあるので、自分としては公式サイト見ない方が楽しめるんじゃないかと思います)
【プレイヤーデータ】
・龍が如くは初めてプレイ
・ドラクエは2、3、10以外はクリア済。他にもいくつかナンバリング以外のものをプレイ済
・普段は主にJRPGをプレイしているが、対戦ゲー、2Dアクション、パズル、STG、音ゲー等特に興味あればプレイする感じで
・コマンド戦闘で好きなゲームはアークライズファンタジア、世界樹の迷宮、#FE等
・ゲームで大事な三大要素はキャラクター、戦闘システム、音楽だと思ってます
★真っ直ぐな人間である春日一番という主人公をどれだけ好きになれるか
主人公春日一番が、絶望のどん底から這い上がり、
新たな「龍」となるまでを描く、極上の下剋上物語―
成り上がれ! そして未来を変えろ!
(公式HP STORYより)
今までの龍が如くは桐生が主人公でしたが、彼の話は6で終え、今回はなんと主人公入れ替え、に加えて何故かジャンルすらも入れ替え。
ナンバリングでそれやっちゃう?と思いつつ、戦闘についてはまた後でお話します。
自分は今作がこの龍が如くシリーズ初プレイ(知識も桐生さんが主人公っていうくらいしか知らない)なのですが、主人公入れ替えだったり場所が新天地だったりしたため、知識が無くても特に問題は無くプレイ出来ました。
舞台自体はこれまでの地続きにある作品ですが、これまでの出来事は作中でかなり説明をしてくれますので、本当にシリーズ初めての方も安心してプレイできると思います。
主人公は春日一番。
東城会の三次団体である荒川組の中にいた人間ですが、とにかく色々あって、40歳で横浜に流れ着くことになります。最初の頃はホームレス状態の上、精神的にも打ちのめされるようなこともあり、まさにどん底からのスタート。
かなりの地位にいた桐生が主人公でだった今までのナンバリングとは雰囲気が違うと思いますが、違うところはこういった雰囲気だけではありません。
主人公像もかなり異なります。
春日一番という主人公は熱血で真っ直ぐな人間。
自分の視野の中で会話したり、キレたらめちゃ短気だったりしますが、口は中々に達者で嫌味な奴に口論で勝っちゃったりするところが見てて結構すっきりしたりします。
また、根っからに明るい性格をしていて、彼を主軸としていく龍7のストーリーは、何処となく少年漫画のようなノリを感じました。
↑また、主人公の春日は子供時代に遊んでいたドラクエが好きとのこと。
たまーにドラクエネタがぶっこまれてきたりすることも。
SEGAのゲームだけど、ちゃんと堀井氏に許可も取ってます。
そんな彼が横浜の異人町という町に振り回されたり振り回したりしながら、サブタイトル通り「光と闇の行方」を追っていく内容になっています。
良くも悪くも春日が中心のお話なので、彼を好きになれるか否かでこのゲームのストーリーの評価は大きく変わるのでは無いかと思います。
自分の場合ですが、それはどうなの?って突っ込みたい展開はいくつかありましたが、全体的なお話としては良かったと感じましたし、実際プレイ中は熱中してがんがんストーリー進めておりました。終盤で一週間プレイ出来ない間の半殺しっぷりはつらかった……。
最終的には、春日だからこその熱い……というよりはあったかいお話が多くて、このゲームの主人公は彼で良かったなと本当に思えるまでになりました。個人的には彼に声を当てている中谷一博氏(龍が如くでは他にも錦に声を当てています)の名演技がかなり彼への好感度を上げています。
名演技なのは主人公だけじゃなく、彼を取り巻くキャラクターもですね。なんというか、場の空気に違和感を覚えるようなところも無く、ん?って思うストーリーの端々もなんとなく勢いでまあいいかくらいには思えました。
RPGだけあり、主人公以外にも仲間になるキャラクターは何人かいますが、特に嫌味に思えるキャラもおらず、仲の良い雰囲気が終始ありました。
また、各キャラは本編の活躍以外にも、個別で用意されたサイドストーリーがあります。
自分はかなり楽しみにしながら進めていました。キャラの掘り下げエピソードは若干出来のムラを感じましたけど、基本的に出来は良かったと思います。
また、街中を歩いたり街中の飯屋でご飯を食べたりするとちょっとしたチャットがあったり、するのも魅力。雑学だったり、オチのあるものから無いものまで、彼らの面白い雑談が聞けます。
街中で見られるチャットはアジトで聞き直す事が可能ですが、ご飯を食べる時に聞けるトークは出来ないのが難点ですね。
★コマンド戦闘は型破りでかっこいい技が揃う一方で、それを活かせていないのが勿体ない
戦闘はこのシリーズからは想像も出来なかったコマンド戦闘。
初報を聞いた時は自分もびっくりしたものです。え、荒れない?って。案の定荒れてましたけど、自分は逆にそれで興味を持ってしまった方です。
予め申し訳ないけどこれだけ言っておきたい。
コマンド戦闘をつまらないという人の気持ちはよくわかるんですが、古臭いという人たちの気持ちは自分にはわからない。じゃあ、一人ひとり地味に駒を動かすだけのSRPGも古臭いし、タイミングよくボタンを押すだけの音ゲーとか、昔からあるただのパズルゲーとか、□と△押してるだけで敵を蹴散らせる無双も古臭くないですか?とかいくらでもいちゃもんはつけられるから。
こういうのは古臭いと思うこと自体はナンセンスだと思う、って、それだけ言いたい。
「古臭い」と「合う合わない」は違う。
というわけで本ゲームの戦闘システムの紹介。
【どんな感じで戦闘が進むのか?】
戦闘はこちらは最大4人まで。4人いれば4人以下に減らすことも出来ない。
主人公は強制出撃の上、倒れたらゲームオーバー。やり直しは出来ますが、手持ちのお金が減ります。でもATMがあるので、ここにお金を預けていれば被害も少なくて済みます。これは完全にドラクエのゴールド銀行ですね。
コマンド戦闘ではあるけどきちっとしたターン制ではありません。
素早さが速い順から動くので、行動の早い奴はたまに2回連続行動とかも出来ます。FFで採用されているアクティブタイムバトルみたいなイメージで良いかも。
ただし行動順が解るのはNext、次の行動対象者まで。ここはP5みたいな感じです。
個人的にはここは惜しいところです。もっと先が判ったほうが戦略性が広がるので、例えば軌跡シリーズや#FEのように行動順を先の先まで書いてあってほしかった。
【カスタマイズ要素は?】
装備品は買ったり拾ったりクエストしたりで入手。
特に効果を付与するとかも無く、順に装備を強くしていくだけと至ってシンプル。
↑装備画面。武器、頭、胴、足、アクセサリー×2だけで、
装備品も強化したりする要素もあるが、特にあれこれプレイヤーがスキルを選択するところはない。
また、ジョブチェンジもあります。その場で気軽に出来るわけではなく、ハローワークまで行く必要があります。ドラクエで言うダーマ神殿ですね。
それぞれにランクがあるので、DQ9とかみたいに職業を変更するとステが下がったりします。
が、それでもチェンジする利点があって、いくつかの技はジョブを変更しても使えます。
でも、覚え続けていられる技の中にかなり便利なものが揃っているので、転職しまくったほうが強い、かもしれません。
とか言いつつ、自分はストーリー中はほぼやってないに等しいですが、こんな感じのプレイでも特に詰まるようなところはなかったです。
【技ってどんな感じ?】
ゲージを消費して使う技、所謂「スキル」とか「とくぎ」とか「まほう」とか、その辺の類のやつのお話。
作中では「極技」と表記されています。
それぞれのキャラがそこそこの数の技を覚えるんですね。
これが中々に個性的で、面白いんです。
見た目も飽きないしボイスも結構豊富だしで、何度出しても極技は魅入ってしまいますね。
↑バットをぶん回す「バスターアタック」(自分のお気に入り)。
まだよくあるというか、シンプルな技だが……
↑バーナーで人を燃やす料理人やダーツを相手の脳天に落とすディーラー等、
この他にも破天荒な技が沢山。やりたい放題。
いやもう本当に色々あって……個性が光っていて素晴らしい。
後は、お金を払ってデリヘル……もとい、デリバリーヘルプを読んで今までのサブクエストで関わった人達が助けに来てくれたりします。いざという時に頼りになります。そして演出が本当に飽きません。
えっと、技の説明に戻りますが、この極技にも難点がありまして。
とにかく技の説明が中途半端。
威力「中」で特に状態異常にさせるわけでもない技が並んでたりすることもあるわけです。どっちかで良いじゃん!ってなっちゃう。その差別化が甘い。まあある意味そこもドラクエっぽいかもしれないが……。
威力の表記が「小」「中」「大」という風に書かれているが、連続ヒットの攻撃はトータルダメージが出ないため、例えば連続キックを浴びせる技なんかは、実際その極技をやったことによりどれだけ威力が出ているのかあんまりよく解らない。
総合火力も解らず差別化も甘いので結果的によく解らない、となってしまっている。
明らかに強い技はあるので、それがバランス調整が出来ていないという事なのか、救済要素なのか……。
特別よく使う技以外は、雑魚戦でたまに使って見た目を楽しむ技と化してしまっているのが残念なところか。
【コマンド戦闘としてどう?】
はっきり言ってしまうと、あまりにシンプルかつそれぞれの要素が噛み合ってない印象を受けました。
上で言っているの以外だと、
・弱点や耐性があるのに、戦闘中にそれを確認できない(技選択→敵選択のときに弱点だけは出るけど、詳細情報として戦闘中に見れたりはしない。ちなみに戦闘外なら図鑑があるので見られる)
・事前に攻撃をして倒れ込んでいる相手に攻撃すると威力が上がる追撃というシステムがあるが、敵の元へたどり着く前に他の敵がいる場合、攻撃を妨害される
これと言って目立つシステムも無く、コマンドRPG好きとしてもこの戦闘システムに面白さを見出すのは少し難しいです。
本当に、シンプルなコマンド戦闘としか言えません。
もうちょっとシステムを練ってほしかったなって思います。
技が全体的にモーションとアイデアをきちんと練っているだけに、非常に勿体無いと感じてしまいました。
★現代日本の街をぎゅっと凝縮した異人町を探索しよう
舞台は横浜にある伊勢佐木異人町という街。名前からどこがモデルなのかすぐに解る方もいるでしょう。
歓楽街から中華街、駅、大きな公園等々、丁寧に作れた景色を見ているだけでも非常に楽しいですね。
地図もマーキング機能がきちんとしてるので、徒歩移動でも特に迷子になった覚えはありません。
また、タクシーを使えばワープも出来ます。降りるところは限られていますがスマホでタクシーを呼べます(建物の中では何故か呼べないが)。
ただ、タクシーはお金がかかるので、お金の無い序盤は結局徒歩移動。後半になるとお金は湯水のように溜まるので問題ありません。
PS4での動画・スクショの機能を使えることはもちろん、主人公の春日が持っているスマホでの写真及び自撮りまで出来ちゃいます。惜しいのは動物がいない事かな……猫自体は作中に出てくるんですけど、その辺歩いているわけでもないのが惜しいかな。
また、あちこちで発生するサブストーリーの数々。
これがもうとにかく個性的で面白い。
変な人に振り回される展開だらけなので、春日のツッコミがめちゃくちゃ映えるし人の好さも滲み出てくるしで、下手したら自分は本編の春日より好きまであるとかないとか。
っていうか、もう完全にコント。
↑SMクラブに行っても痛みを感じなくてしょげてる通称マゾおじさんと関わったりだの
ゆるキャラのパチモンの存在にキレる春日だの。
春日の持ち前の明るさと人の好さで違和感なく色々な騒動に巻き込まれていく。
そしてやっぱり龍が如くと言えばミニゲームの数々。
自分はシリーズ初めてなので、過去作と比較して量や質を語る事は出来ませんが、賭け事のお約束である麻雀、ポーカー、パチスロ等は遊べます。この辺は景品と交換するのが目的でやるくらいですかね。自分は本編ではあまりやってなくてあまり語れないので省略。
お金儲けするなら会社経営シミュ(そこそこ簡単)や、何故かこれまたジャンルが全然違うレースゲーム(至って普通のレースゲーム)があったり。
・会社経営シミュ
シミュゲームによくある(?)大きな損失が起こるようなイベントとかがあったりはしないので、人材を綺麗に配置すれば特に苦労もせずに経営は出来る。また、サブストーリー等で絡んだ人達が名前を連ねて会社に応募してくれるのが面白い。
気軽にふらっとプレイしてお金を得られるありがたい存在になること間違いなし。深く考えずお金が手に入るのありがたやー。
もちろん、シムシティ的な本格的なシミュゲーか好きな人には物足りないと思うけど、もちろんそれが本題のゲームではないのでちょうどいい塩梅だと思っています。
・レースゲーム
正式にはドラゴンカートという名前。
レースゲームとしてはいくつかコースがあったり、カートのカスタマイズがあったりなど結構しっかり作ってある。
が、真面目にやろうとするとアクセルベタ踏みでいい○○オカートとは違いテクもそこそこ必要で、同様にCPUもそこそこきちんと動く。でもお金の力でマシンを強化すればかなり楽にはなる。
それでもレースゲー苦手な人には制覇は結構きついのではないだろうかって思う。そして重量級が強い。○○オカートか?
実際、これを記載している時点でトロフィーを確認すると、会社経営シミュは60%強の人がクリアしているのに対し、レースゲームは10%。
↑何故か他のホームレスと争いながら缶を拾ったり、
映画館で居眠りしそうになる春日の睡魔と戦ったり、寄り道要素は沢山。
★総評:伊勢佐木異人町と春日一番がどう関わっていくのか、その展開は見逃せない!
なんだかんだ言いましたが、面白かった。
ストーリーについても戦闘についても言いたいことは沢山あるし言ってきましたけど、クリアしたら「うん、面白かったな」と思える作品でした。
自分も今別にやるゲームはあるんですが離れるのが惜しくて(やってないことも沢山ありますし)クリアした後ものんびりトロフィー埋めたり街中を散策したりしています。
なんでしょうね、異人町をまだ離れたくないなっていう気持ちがあるんですよね。ロスが凄いです。でも付けたらまだやる事あるからじゃあ、まだ楽しんじゃおう、って感じですね。
このままこのシリーズをRPG路線のままでいくのかどうかは解りませんが、その場合はシステムをもうちょい捻ったものにしてほしいという思いが強く残りました。
話自体は綺麗にまとまってるので今後は判りませんが、春日が主役のゲームがあれば追いかけていきたいと思っています。
ちなみにトロコンはあまり難しくはないです。プラチナ取得率は5%くらいあったかな。
↑このゲームの主題歌が主人公の春日のことを歌っていて、非常にノリの良い曲なので是非。ソイヤッソイヤッ
↑主人公のさわやかえがお
ここまで読んでくださりありがとうございました。
一人でもこの「龍が如く7 光と闇の行方」に興味を持っていただけると幸いです。
ちなみに、PSStoreで体験版も配信されているので、良ければそちらもどうぞ。
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・どんなゲームでも大体腕前は中の下~上の下辺りに生息
・小説(ゲームの二次創作)書いたり、ゲーム内の台詞まとめたり
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