ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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これが、私の“生き方”だ。
 11/8-11/23にプレイ。だいぶ前クリアですがレビューです。
 クリア時間は52時間
・難易度はセカンド(ノーマルの一つ上)
・サブクエストや散歩はほとんどしていません
・流れるボイスは全て聞いています。チャットも道中で表示されるものは全て聞いています
・ミニゲームも少し遊んだくらいでやり込んではいないです。

【プレイヤーデータ】
・マザーシップのテイルズ作品はL、X2以外はすべてプレイ済
・テイルズで好きな戦闘はR、D2、Gfあたり
・RPGを主にプレイするが、基本的には色々やる







☆シリーズ初の女主人公が世界の救世主に復讐する物語
3年前、業魔病と呼ばれる人を魔物へ変える奇病により、世界は混乱の時代を迎えていた。
 ミッドガンド聖導王国の辺境の村に暮らすベルベットは、厳しい状況の中でも家族と助けあい、あたたかな日々を送っていた。
 しかし、緋色の月が昇る夜、彼女を取り巻くすべてのものが一変。
 信頼していた人に裏切られ、愛する肉親を奪われただけでなく、謎の力に飲み込まれた彼女の左腕は、魔物を喰らう力を持つ魔の手へと変貌を遂げた――
(公式ホームページ STORYの頁より) 

 女性主人公による復讐が軸にあり、非常に独特な展開をしていきます。
 個人的には先がどんどん気になる物語、というよりも気付いたら自然と物語が進んでるという感じ。それは決して悪い意味ではなく、違和感を覚える展開が無かったことを示していると思います。
 悪く言えば、プレイヤーが驚かされるような展開は少なかったですね。それは盛り上がりに欠けるという意味ではなく、無難ではあるな、という雰囲気なのです。


 それさっき言ってるのと矛盾してない?って思った方もいるかと思います。
『女主人公で復讐劇の独特な展開』
『驚かされることはなく無難な展開』
 この二点は決して矛盾してるわけではなく、「それなりに予想できる独特の展開」であるのです。「は?この後どうなんの?」というよりも「たぶんこうなのかなぁ」って予想は結構つくんです。


 パーティキャラは6人います。
 雰囲気が良く、誰との絡みもしっかりしているのが良いですね。
 パーティメンバーをざっと見渡して、こいつとこいつが二人っきりになった時の会話がぱっと思いつかないなぁなんてのはクリア後には一切無いと思います。その点では個性もしっかり固まっています。


 また、キャラそれぞれにも因縁がある人がいるのですが、その目的や内容を知るのがかなり後半のため「なんでこいつらいがみ合ってるんだっけ……あ、まだ出てないのか」とプレイヤーから見ればあっさり見がちになるかもしれません。
 何度も出会うのだから、もう二回目くらいで関係を明かしてくれたりすればいいんじゃないかなぁとかプレイ中もプレイ後も思いました。


 今回はサブクエストは少なめですね。パーティの一人ずつに大きなサブイベントが用意されています。ボイスや動きがあって、内容も中々面白い。
 一人ひとり大きなサブがあるだけってのは公平性があって、個人的には評価の高いところです。
 しかし最初に言った通りサブクエストはそれしかないため、少ないと感じている方もいるようです。


 ストーリー、実は前作のゼスティリアと話が軽く繋がっています。
 ただし、
・テイルズオブファンタジアとテイルズオブシンフォニア
・DQ1と2と3、はたまた4と5と6
・クロノトリガーとクロノクロス
・MOTHER1と2
 くらいのゆるい繋がり、言ってしまえばファンサービス程度のものなので、前作未プレイ者は一切気に病む必要はありません。
 それと……前作のゼスティリアで叩いていた人にも、今作は十分におすすめ出来る作品になっていると思いますよ。ストーリーでも戦闘でも。





☆雑魚戦闘は爽快、ボス戦闘も適度な難易度

 印象は、TOZで不満だった要素を取り除いた戦闘システム、といった感じです。


 TOZの戦闘システムで一番の弊害は『神依』だと思ってます。個人的な意見ですが、恐らくTOZをプレイした多くの人が感じていたことだと思っています。
 プレイしていない方に 簡単に説明すると『神依』とは二人のキャラクターが合体することで、技や見た目が変化し能力が上がります。
 この能力が上がるというのが非常に厄介で、単独で戦うと全然ダメージが入りません。よって単独で戦う意味がほとんどないのです。


 全キャラを自由に組み合わせもできるわけでもなく単調になりがちな上にカメラが悪く、そして仲間のCPUの知能も低い。ストレスの溜まる要素ばかりだったんですね。
 他にも三すくみが全く機能していないところとか、なんかもうとにかく色々あったのです。


 今回はそういった前作の不満を一切解消してくれてるように感じました。

 戦闘バランス、カメラもプレイ中に違和感を覚えることもないです。
 何より、仲間AIの回避行動が非常に賢く出来ていることがかなり大きな存在ですね。
 ボス戦で自分含めて仲間二人が倒れてリテイク待ちで放っておこうかなってコントローラー投げていたら知らないうちに復活魔法かけられてて突っ立ってる自キャラとか、最後の一人になっても延々と終わらないくらい神回避を見せてくれる味方とか。
 Zで気付いたら自分一人になっていたことを考えると、断然こちらの方が良いですよね……。


Q,相手を攻撃する技ってどんな感じで出すの?
 TOGfやTOZと同じように通常攻撃というものはありません。
 攻撃ボタンは○×□△それぞれに4連携まで登録できます。
 説明するよりも画像を見せた方が早いかもしれないですね。



※公式HPの切取で左下に見出しの字が被ってますがお気になさらず


 この一つ一つの枠に好きな技を組み込むことができます。戦闘中組み合わせも自由です。またいつでも出せる技としてショートカット枠が4つ用意されています。
 そのため、コンボの作成はかなり自由にやらせてもらえますね。ダウンからダウン起こしを狙ったりするのをワンボタンで狙えるわけです。


 ただし連続で出せるのは4連携まで。コンボ自体は4連携以上でも繋がるルートは沢山あるので、気にはならないかと思います。
 それでもやっぱり、テイルズのコンボ動画は一切制限の無くFSで派手に見えるTOVなんかが随一で面白いとは思いますが。


 と、話がずれました。


Q,技を出すときに何か消費ってするの?
 今までのテイルズは管理ゲージとしてTPやCC、SPといったものを採用してきました。ドラクエでいうMPやポケモンでいうPPに近いですが、中には戦闘中に自然回復するものもありますし、作品によって様々な得塗油があります。



 今回一番の管理ゲージはこのソウルゲージですね。
 技や回避を使えばゲージが減り、待機や防御していれば溜まります。


 上限値はレベルやステータスによってあがるものではありません。
 ソウルゲージの上限値は試合中に変わります。
 クリティカルヒットで1枠アップし、被クリティカルで1ダウン。相手の攻撃をタイミングよくかわせばその上限をすぐにあげることもできます。
 最小で1、最大で5溜まります(この最大値は後々あげることも出来る)。


 被クリティカルしまくると劣勢になり制限が大きくなる。
 押せ押せでクリティカル出して優勢だと、行動もたくさん出来るようになる。
 という流れもありますね。
 劣勢から持ち直すのは容易なことではありませんが、先程記述したように仲間がしぶとく生きてくれるので意外と何とかなる印象を持ちました。


Q,過去作のテイルズと比べたらどんな評価?(個人的に)
 自分が好きなテイルズ戦闘は上からリバース、デスティニー2&グレイセスf、リメデスティニー&ヴェスペリア辺りな人間です。
 個人的にベルセリアがここに入ることはありませんが、ヴェスペリアの一つ下辺りには入ってくる印象ですね。


 なんといっても雑魚戦闘は爽快だし、ゲージ管理は非常に楽しいです。溜まる度合や速度も適度に調整されていました。
 カメラやロード、仲間のAIのストレスを感じやすいところも丁寧に、快適に作られています。


 そういう意味では評価が高いのですが、戦闘へのやり込みを促進する要素が微妙に感じますね。
 闘技場やクリア後の要素も過去のテイルズにもっとやりがいがあるものがあるだけに見劣りします。今回は無くは無いのですが、という感じ。
 ゲストキャラも元々3Dテイルズの、しかもつい最近の新しいキャラだし、そもそも主役を引っ張ってきてるので意外性も全然無かったですね。まだゼスティリアのがゲストはよかったかもしれないです。


 それに他のテイルズでも言えますが相変わらず引き継ぎ要素が不親切極まりないですね。引き継ぎなんて切り替えでもっと自由に選択させればいいのになぁって思ってます。これはテイルズに限ったことじゃないですけどね。


 というわけで、自分の評価はこんな感じでした。

・歴代の中ではシステムはしっかりしている。バランスも良い
・カメラや仲間のAIについてはストレスフリー
・戦闘をやり込むための要素がほとんど無いため、モチベーションは保たれにくい。




☆ゼスティリアの良さを汲んだシンフォニックな桜庭サウンド
 大炎上したTOZですが、音楽だけは良い評価をいただいている作品でした。
 桜庭統氏と椎名豪氏の二人によるシンフォニックな音を中心にして出来ていたTOZの音ですが、今回は桜庭統氏一人で手掛けています。


 個人的にはフィールドで印象深い曲がありました。イベントの曲もいくつか心に残ったものがあります。
 もちろん戦闘でもいい曲がありますし、今回は通常戦闘曲等を好みに変えられるというのもあるので、是非楽しみにしててください。





☆総評
 前作が大炎上した中で、前作の過去の話を作り上げたテイルズオブ作品。
 TOX→TOX2みたいに「悪かったものの次は良作が出る」みたいな結果になったのは皮肉なのかなんなのか。
 しかもどちらも「前作の不満点を改善してきてる」というところは非常に好感が持てますが、そもそも一作目の大失敗を何を思わずに世に出したのかと思うと、なんだかなって思いますね。


 ゲーム単体で見れば、出来の良いRPGとしてプレイ出来ると思います。
 特にキャラクター、戦闘を求める方には是非プレイしていただきたいですね。
 戦闘はコマンドではなくアクションですが、複雑な操作は一切必要ないのでアクション苦手な人でも安心してプレイできるんじゃないかと思います。躓いたら難易度変更もいつでも出来ますし、レベル上げ作業は爽快ある雑魚戦のおかげで苦にはなりません。
 しかし、そういった初心者への配慮がしっかりしてる一方で、やり込み要素が不足しているのが残念です。
 ですが、ストーリー遊ぶだけで50時間超える一般的なRPGとしてのボリュームはあるのでそこはご安心を。

 今年にやったゲームでも当たりのゲームでした。


 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 一人でもテイルズオブベルセリアに興味を持ち、手に取っていただけることを願います。


 

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