ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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 クリア時間は55時間。
 ですが、ゲームオーバー時はタイトル画面まで戻されるため、実際のプレイ時間は2、3時間増えていると思います。

 WiiU版とswitch版の違いが知りたいだけの方はこちらへ
幻影異聞録♯FE Encore WiiU版との比較(ネタバレ無


【プレイヤーデータ】
・アトラス作のゲームのプレイ経験は世界樹全作やラジヒス等。メガテンペルソナは未プレイ
  ※switch版プレイ時はP5、P5Rもプレイ済
・FEは蒼炎、暁、覚醒、if(3ルート)をクリア済み
  ※switch版プレイ時は封印、echos、風花雪月(全ルート)プレイ済

19'12'6 数か所修正・追記
20'1'21 switch版について追記




芸能を極めてパフォーマを磨き、ミラージュと戦う若者たちのお話

 とある事件をきっかけにミラージュに対抗するミラージュマスターとして覚醒した樹たち。

 マスターの力を極めるため、そして夢を叶えるために
 芸能界の高みを目指しながら、
 異世界の英雄クロムたちと共に
 ミラージュの脅威に立ち向かうことになる。

 はたしてミラージュたちは、パフォーマを奪い、
 何をしようとしているのだろうか……?
(Encore版公式サイト peologueより)


 日常から非日常へ、という現代劇お約束のお話です。

 この作品の際立った特徴は、芸能人のお話ということ。

 芸能界にあまりいいイメージを持たないかもしれませんが、この作品はドロドロした愛憎劇みたいなものはなく、全体的にめちゃくちゃポップな雰囲気です。
 最後まで重苦しい展開はなく、かといって軽すぎるわけでもありません。

 敵になるのも芸能関係者の人がなんかやばいのに乗っ取られたからとかで、その人を納得させるような芸能を身に着けよう、とかいう流れ。

 そんな感じでどんでん返しがあるようなものでもないので、濃厚なストーリーに期待するゲームではありません
 最終的には締める時は割と王道のストーリーす。
 また、悪い意味で言ってしまえばノリの軽いところもありますが、それも含めての作風なのかなと思います。
 一言で言うと、アトラス式のニチアサです。

 また、主人公たちは殆どが高校生です。
 学校生活を楽しみたい人もいるかもしれませんが、学校はこのゲームには出ません

 キャラクターですが、作品の明るい雰囲気に合わせたのか嫌味なキャラはまずいません。とにかくキャラの作り方が上手い。
 各キャラにはサイドストーリーがあるのですが、キャラの魅力を引き立たせる一つの要素になっています

 個人的には主人公の目立ちすぎず影薄くなりすぎずな立ち位置がとても絶妙だと感じました。正直モテても「まあこいつなら全然嫌味じゃないな」とか思える天然難聴主人公凄い。



 本タイトルには「FE」、つまりファイアーエムブレムと書かれています。
 当シリーズはインテリジェントシステムズが開発するSRPGです。
「タイトルにもあるし、コラボとして最初にメガテン×FEって出てたよね?やっぱり経験してないとわかんないの?」
 という方はご安心を。


 舞台やパーティキャラ、ストーリーは完全にオリジナル展開なので双方の作品を知らなくても問題はありません
 どちらのシリーズをプレイしてなくても全く!!問題ないのです。

 メガテン要素は戦闘システムの部分ですし、FE要素はパーティキャラクターをサポートするキャラクター(しかも記憶を失っている)や武器の名前等になっています。
 メインキャラクターはオリジナルキャラなので、その辺で置いてけぼりにされることはまずないです。





☆弱点をついてセッションを重ねる
 アトラスが得意としているターン制コマンド戦闘、本作でも遺憾なく発揮されています。
 特長を一つずつ紹介していこうかなと思います。

1.敵の弱点をついてセッション攻撃を狙え
 アトラスのゲームをしたことがある方なら「敵の弱点をついて」という点でうんうんと頷く方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 このゲームでも弱点をつくということはとても大きな意味を持ちます。
 大ダメージを望めることは勿論、セッションというものが発動します。

 セッションとは、「味方が後に続いて攻撃を重ねる」というもの。発動条件は敵の弱点をつくか、後述するアドリブパフォーマンスが発生するかのどちらか。

 ちなみにこのセッション、敵がこちらに攻撃してきた時も発生するんですね。

 また、アトラスゲーらしく、デバフは誰にでも入るのは魅力的ですね。ラスボスだろうが防御や攻撃は下げられます。




2.戦闘を彩る技の数々
 所謂「技」「特技」「魔法」に位置する「コマンドスキル」とは別に、戦闘を有利に、そして派手に魅せるものがあります。

 アドリブパフォーマンス、スペシャルパフォーマンス、デュオアーツ……片仮名がいっぱいですが、どれも共通してセッションが関係してきます。
 セッションが無条件で発動したり、セッションが発動条件だったり。

 とにもかくにも、ダメージを与えるためにセッションはこのゲームで非常に立ち位置を担っているのです。

 もう一度言いますが、セッションは「敵の弱点を突く」だけで発動します。
 パーティキャラは当然、控えにも何人かいますが、キャラのチェンジにリスクはありません。つまり、がんがん交代してがんがん弱点突けという事です。
 主人公のみ固定ですが、雑魚敵は大抵、主人公が使える剣・雷のいずれかの弱点を持ちますので、ご安心を。
  ※switch版だと2周目以降は主人公も外すことが出来ます。


3.カルネージを作って様々なスキルを覚えよう
 カルネージとは武器のこと。この武器は素材から作成することで増えていきます。

 メガテンをした方は仲魔が覚えているスキルを主人公が継承するシステムがあるのを知っているかと思います。
 本作品でもこれと同じようなものがあります。

 カルネージ(分かりにくいので以後武器と称します)にはそれぞれ4つ程スキルが用意されています。戦闘を重ね熟練度が一定以上になることでそのスキルをキャラクターの技として使用出来るようになります。

 ここで注意したいのが、キャラクターが覚えられるスキル枠には限界があるということ。なので上限を越えてしまうと次のスキルを覚えるために、今までの技は忘れる必要があります。取捨選択のシーンが必要になるわけですね。
 もちろん、ストーリーを進めればスキルの再取得も可能ですので取り返しがつかなくなる事はありません。また、同じスキルを覚える時にはプラス値がついて強化されたりすることも。


【戦闘まとめ】
1.武器を作ってスキルを覚えよう
2.弱点をついて仲間の追撃(セッション)を決めよう

 色々と戦闘の要素があり、段階的に出来ることが増えていいくのが非常に楽しいゲームです。


 ちなみに難易度変更はありますが、あまり熱は入れていないようで、被ダメや与ダメが変わったりする程度の違いしかないようです。
 戦闘やり込みプレイヤーには少し勿体ないなと感じました。




☆丁寧ながらも一部に不自由を感じるシステム
 箇条書きで説明します。良いところも悪いところもごちゃまぜで。
エンカウントはシンボル。敵を斬りつけてから接触すると先制攻撃も可能
・ゲームオーバー時はタイトル画面へ直行
・セーブは何処でも可能。強いシンボル敵が現れた!→すぐメニュー開く→セーブとかも可能
・イベントスキップは早送りのみ。プリレンダリングムービーのみ完全スキップ可
 →何度もボスと戦闘を繰り返すときは早送り作業が必要になるのが手間である

ロードは決して短くない。特別長くもないが下記の不便なワープしかない
  ※swtich版だと非常にロードが速くなった。
・一度行ったことのあるダンジョンは直接ワープは不可能。街へ一度入ってから入口へ向かう必要があり、非常にめんどくさい。武器作成でダンジョンの出入りが激しいゲームなので、その部分の配慮が足らないのが非常に残念
・一部の敵と戦闘中に処理落ちが起こる
  ※switch版だと処理落ちは起こらない





☆総評
【長所】
@魅力的で全く嫌味の無いキャラクター
@ニチアサ的な勢いのあるストーリー
@弱点を吐いて仲間とセッションを繋げる戦闘が面白い
@加えて、戦闘のスキルが増えて、戦闘中に出来ることが増えていくのがとても楽しい
@何処でもセーブ
@歌われている楽曲の質がめちゃくちゃいい。流石avex
@ファイアーエムブレムやメガテン、ペルソナ等を知らなくても全く問題ない


【短所】
@重厚とか濃厚というようなストーリーではない
@戦闘での飛ばせない演出セッションが長い
  ※switch版ではクイックセッションが導入され快適に
@ロードが長い
  ※switch版は改善済
@ワープする箇所が少し物足りない



 自分は、しっかりと筋の通ったRPGという印象を受けました。

 例えば、芸能界の話でいこう、という決まりをこのゲームでは作ってました。
 じゃあ歌が上手い声優を選ぼう、とか歌手だったりPV映像作ったり、戦闘もなんだかそれっぽい素敵な舞台が出来上がってたり、曲はavexに頼んだりと、決まり事に対して一貫しているところはとても評価できます。
 そして、個人的にはここをプッシュしたいですが……アトラスゲーらしくコマンド戦闘はピカ一の出来です。

 ただ、それだけに惜しいところもたくさん見られます。
 ロードの長さ、ワープの不便さ、戦闘やイベントのスキップヶ所の少なさ等が目立ちます。ゲームとして求めたいテンポの部分でどうしてもマイナスの印象はつきました。


 それでも自分は100時間超える程度には遊んだので、この作品に出合えて良かったと思っています。

 戦闘やキャラクターを求めている人にとってはこのRPGはとても良い作品になるのではないでしょうか。

 アトラスゲーを知らなくても、ファイアーエムブレムを知らなくても一切問題ありません!質の良いコマンドRPGをやりたいなら、是非プレイをオススメします。


 ここまで読んでくださりありがとうございました。
 一人でもこの「幻影異聞録♯FE」に興味を持っていただけると幸いです。

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