ポケ迷宮。

ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。

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たった今、19巻を読み終えた。
これを読んだ期間は三日間、だったと思う。土曜から、今日の電車、風呂上りまで。


フルーツバスケットと同じ時期にまとめて買っておきながら、私は今の今までこの本を読まなかった。
その時の私にはこれを読むだけの理解力がなかったからだ。
輝夜姫を読んだ時に私は思った。最後まで読んでから、この話は私が読むには早すぎたと思った。

自室の部屋掃除をしてる時にこの本を見つけて、私は三日かけて全19巻を一気に読んだ。
なるべくネタバレをしないで感想を書きたいと思う。


BANANA FISH、1985年から別冊少女コミックに9年間掲載された、吉田秋生の漫画である。

この漫画は、BANANA FISHを巡って巻き起こる、一言で言えばアクション漫画でしょう。
もう少し細かく言えば、バイオレンスや売春表現も多くあります。かなりハードな内容だとも思います。

BANANA FISHとは一体何なのか……物語はそこから始まります。
舞台はアメリカ。スラムやマフィアが絡み、やがては驚くほど壮大なストーリーに。
ニューヨークのストリートのボスの一人であるアッシュと、日本からカメラマンの助手としてきた奥村英二の二人を中心に、BANANA FISHの核心に迫っていきます。
ドンパチあり頭脳戦あり心理戦あり、適度な緊張感と心和む静かなシーンの書き分けもとても良かった。


このお話、一番の魅力はキャラクターだと、私は思います。
主人公のアッシュはもちろんのこと、彼の仲間や、敵でさえも全てのキャラが立っていて、素晴らしいの一言です。
特にアッシュ。彼に対しての描写は繊細で大胆で、魅入りました。漫画に出てくる様々なキャラがアッシュに夢中になることがよく解ります。
現に、私もアッシュにとても惚れてしまいました。最近解ったのですが、私はちょっとキレてるキャラが好きなようです。
他にも、親父キャラがとても良い味を出してます。女性キャラは少ないんですが、その女性キャラもかっこいい。



私はこの漫画を多分忘れないだろう。これからもまた読みたいと思う。
最終話を読んだとき、涙が出そうになった。
話の途中でも何度も目を逸らしたくなったり、泣きそうになったりシーンがあった。
それを含めて、この漫画は愛おしい。
こういった部分を含めて、この漫画はとてつもない完成品なのである。
男女関係なく、この漫画は読み応えがあるだろう。少女漫画ではあるが、それを感じさせないスリルがある。




賢しく獰猛な山猫のアッシュと、温厚で柔和で頑固なエイジ。
正反対の性格の二人だからこその、強い絆がある。

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