ポケ迷宮。
ネッツの端っこにあるヴィオののんびり日記的な旧時代的個人ブログ。大体気に入ったゲームについて語ってます。
ねえ、君。
人類はこの宇宙から消滅すべきだと思う?
Vita版グノーシア公式サイトはこちら
Switch版グノーシア公式サイトはこちら
@対応機種 PSVita:19年6月20日(DL版) Switch:20年4月30日(DL版) @価格 PSVita:2,480円(税込) Switch:2,750円(税込) |
実際に遊んだことは無いけど配役は知っているという人狼ゲームに対して微妙な立ち位置にいる自分がこのゲームを遊んでみました。この界隈で有名なレイジングループも遊んでますが、一応それより前から人狼の役職は知ってます。遊んでないだけで……。
※レイジングループのネタバレ無しレビューはこちら
開発は「メゾン・ド・魔王」を作ったプチデポットというチームです。販売はVita版はメビウス、Switch版は開発チームです。
自分もメゾン・ド・魔王は3DSで遊んでました。初回は5時間ぶっ続けで遊んでたなぁ……。
自分は7月10日からちまちまと遊んで20日にクリア。
21日にプラチナトロフィー取得。
進めば進むほどのめり込むようににやっていた不思議なゲーム。
何しろ自分が取得したプラチナトロフィーはこれが初めてですから。
19'8'7 一部加筆修正
20'3'27 一部加筆修正(Switch版発売決定による)
20'4'30 一部加筆修正(Switch版発売おめです)
20'5'6 一部加筆修正(Switch版について追記)
20'6'15 拍手コメント返信
Q.グノーシアってどんなゲーム?
A.一人で気軽に楽しめる人狼ゲーム、かつキャラが魅力的なアドベンチャーゲーム
まずは、こちらの公式動画をご覧ください。
これで大体雰囲気を掴んでいただけるかと思います。
ジャンルはSF人狼ゲームとなっています。
自分(アバター)を含む5人~15人の人狼ゲームが楽しめます。
1ゲーム5分~15分くらいで繰り返し何度も遊べます。
↑人数や役職の有無は毎回変更できます。アバターの役職のみ指定も可能。
人狼ゲームを知らない人も安心してください。
序盤はかなりチュートリアル要素が強く、ゲーム内のTIPS、Q&Aは充実かついつでも見られるため、初心者の方でも楽しめる作りになっています。
ただし、ただの人狼ゲームに収まらないのがこのグノーシアという作品。
このグノーシアという作品は大きく、
・シミュレーション(人狼ゲーム)
・RPG(アバター・能力値)
・アドベンチャー(キャラクターとの交流)
の3つの要素があるのが特徴です。
これらの要素が融合して、一つの作品となり得ているゲームです。
どれも重過ぎず絶妙なバランスを取っていて、気軽に遊べるのが特徴的。
Q.人狼ゲームとしてどうなの?
A.特に違和感なく遊べます。疑いあい、庇いあい、それは正に人狼そのもの。
実際は対人ゲームなわけですが、ゲーム内ではその部分をどのように処理しているのか?
あんま複雑な事を書いても仕方ないので、軽く説明します。
《大まかなお話》
ゲーム内の説明書にも書いてありますが、このゲームには目に見えない「ヘイト」、「信頼度」、「好感度」が存在します。
誰かが誰かを疑う場合、
ヘイト | 「喋り過ぎ」「黙り過ぎ」 |
信頼度 | 「信用できない (確率的に怪しい、昨晩噛まれた奴が疑っていた、嘘を吐いている等)」 |
好感度 | 「嫌い」 |
誰かが誰かに行動をかけると、「信頼度」等の数値が内部で変動していきます。
この変動値は下記に書いたステータスが影響してきます。
↑ゲーム内の説明がかなり解りやすい上にいつでも見られるので、気になったらチェック!
《ステータス》
RPG的要素としてアバター含めたキャラクターにはステータスが設定されており、内容はざっくりと以下の通り。
カリスマ | 他の人が意見に賛同しやすくなる |
直感 | 他人の嘘を見抜きやすくなる |
ロジック | 論理的に解を導きやすくなる(後述するスキルが良い例) |
かわいげ | 吊られにくくなる |
演技力 | 嘘を見抜けられにくくする |
ステルス | 噛まれにくくなる |
それぞれが使えるスキルも決まっており、キャラクターの性格から結び付いているので理解はしやすいのかなと思います。
↑コメットは「直感」が高く他人の嘘を見抜きやすいキャラクター。役職が数人出てきた後に一人の役職を疑いまくっていたら、彼女がその人の嘘に気付いたということかもしれない。一方でロジックは低く考える事は苦手なので、感情のままに投票することもある。
最終的にアバターは全てのステータスをMAXにしたりすることが可能。
やり続けると無双出来るのはRPG的なところだと思います。
ちなみにステータスはストックの経験値があればいつでも上げたり下げたりすることも出来るため、時に好みのステータスに、時に無双するためにMAXに、等自由にカスタマイズできる。
《スキル》
ステータスが一定以上だと、スキルが使えるようになります。
例えば、
・かわいげが高いと「哀しむ」というスキルが使えます。疑われた時に私じゃないのに……うるうる……と同情を誘うスキルです。
・ロジックが高いと「絶対に人間だ」というコマンドが使えます。例えば本物と偽物のエンジニア[占い師]両方がとある人物に人間判定を出していたら、そのキャラは絶対人間と断定することが出来ます(後述しますが、役職の後出し及び本物の潜伏は想定されていません)。
↑スキル「協力しよう」は、意見を言った時に同調してくれるお友達関係になってくれるかどうかの誘い。断ることも受け入れる事も、受け入れた上で裏切る事も自由。
《役職》
存在する役職は以下の通り。[]内は人狼ゲームでの役職名。
グノーシア [人狼] | 夜に一人、人間を消すことが出来る。 複数人いる場合は、お互いがグノーシアであることを知っている。 エンジニア、ドクター騙り(偽物として名乗り出ること)が可能。 |
エンジニア [占い師] | 夜に誰か一人、人間かグノーシアかを調べられる。 嘘は吐けない。 |
ドクター [霊媒師] | 昼に投票でコールドスリープさせた人物が人間かグノーシアかが判る。 嘘は吐けない。 |
守護者 [狩人] | 夜に誰か一人、グノーシアの襲撃から守ることが出来る。 同じ人を連続で守ることは可能、道連れは無い、カミングアウト不可能。 |
留守番 [共有者] | お互いが人間であることを知っている。 |
AC主義者 [狂人] | 人間だが、グノーシアを勝たせるために行動する。 エンジニア、ドクター騙り(偽物として名乗り出ること)が可能。 |
バグ [狐] | 人間及びグノーシアのどちらかかが 勝利時に生き残っていれば勝利する第三勢力。 グノーシアにやられることはないが、エンジニアに調べられると消える。 エンジニア、ドクター騙りが可能。 |
終了後には守護天使[狩人]が誰を守ったか等のログが見られます。
本当の人狼と違うところもいくつかご紹介。
・グノーシア[人狼]のカミングアウトは不可能(バグ[狐]の排除で使う手が使えない)。
・エンジニア[占い師]やドクター[霊媒師]のカミングアウトの後出しは出来ない(スライド出来ない)。
・留守番[共有者]を騙ることは出来ない。キャラクター達は片方しか名乗り出ないということも無い。
・ネットのBBS等でやるのと違って細かいログが残らない(疑い始める、庇い始めるという動きはログに残るが、追従しているだけの小さな意見はログには記録されない)。(※switch版では直近の会話ログが残るようになっている)
・投票は必ずプレイヤーから。人狼[グノーシア]が噛むキャラもプレイヤーが決定権を得る(夜に誰を狙おうと提案されることはあるが、決定権はプレイヤー)。
・自分がやられた後にどうなったかを知る術がない(人やグノーシア[人狼]を勝たせるためにわざと自分がやられるという手段はできない)。AC主義者[狂人]での立ち回りが通常の人狼よりも難しい要因。
前半三点はそんなオーソドックスな戦術でも無いので出来なくても良いとは思いますが、他は気になる人は気になるかも。
Q.アドベンチャー部分はどうなの?
A.キャラクター達の背景や性格の解るイベント、大筋のストーリーの出来は良く、綺麗な一つの物語を実現。
人狼ゲーム部分だけではなく、ストーリー及びキャラクターの魅力が輝いているのがこのグノーシアという作品。
《ストーリー》
グノーシアは嘘をつく。人間のふりをして近づき、だまし、そして身近な人間を一人ずつ、この宇宙から葬り去る――。
漂流する宇宙船内にて、人間を襲う未知の敵「グノーシア」に直面した乗員達は、誰が敵なのか分からない状況でこの危機を収束させるために、一つの解決策を試みる。 最も疑わしい人物から一人ずつコールドスリープさせ、船内に紛れ込んだ全てのグノーシアを活動停止させるのだ。
しかし、その人物が本当にグノーシアだったのか、あるいはスケープゴートにされた哀れな人間だったのか、知ることは難しい。最後に笑うのは人間なのか、それとも――?
(公式サイト ゲーム概要の頁より)
ゲームジャンルがSF人狼ゲーム、そしてゲーム概要の説明通り舞台は宇宙船。
その中で何故人狼ゲーム的な話し合いで疑わしいものを決めて一人ずつ対処していくか等の理由づけが、しっかりなされています。
また、ストーリー中に時々ハプニングやイベントが起こることも。
「どうしてこうなった?」「何があった?」という出来事に何度か遭遇するかと思いますが、その謎も最後にはぽろぽろと明かされていきます。
一つの作品として展開から複線回収まで見事に纏められています。
↑そもそも何故グノーシアは人間を襲うのか?その秘密も解き明かしていくことになる。
色々な役職を楽しめる、キャラを様々な側面から楽しめるという人狼ゲーム部分を支えるために物語はループものの作品になっています。
では、そもそも何故アバターがこの世界をループしているのか?
という理由も少しずつ明かされていくのはお見事でした。
《キャラクター》
キャラクターはアバター+14人いますが、どのキャラクターも非常に魅力的です。
キャラクターの掘り下げは各種イベントにて行われます。この宇宙船に乗っている理由、出自、性格や見た目の謎等々がぽろぽろと明らかになっていくのがこれまた楽しい。
↑どう見ても海の生き物に見えるオトメ。とても素直で優しい性格をしており、イベントでも温かみのあるものが多い。一方、人狼ゲームでは「かわいげ」が高く、グノーシアだった場合中々吊れない強敵であったりする。
彼らの事を知る為にはイベントを発生させていく必要があります。
イベ発生時は「!」マークがあったり、ほぼ必ずイベントが発生するループに突入できる「イベントサーチ」なる便利機能がありますので、だれる事は無いと思います。
↑夜寝る前に「!」マークのところへ行くと特別な会話イベントが発生する。
↑イベントを見ると特記事項が解放されていく。
ゲーム内ではやってる事は騙し合いだったりしますが、立ち絵やスチル、文字のフォント、BGM等に温かい雰囲気があるので重苦しくならないのがこれまた素敵。
笑えるイベントなんかもちらほらありますしね。
ただアドベンチャーとして勿体無い点も。
・ギャラリーモードが無い。ADVでまさかスチルを見直せないとは……(※switch版にはギャラリーモードが追加されていますが、そのループで見たものしか見れないらしいです)。
・自分以外の役職を設定することが不可能であること。特定の台詞やシーンを見たいなって時はひたすら粘るしかない(RPG的要素のステータス上昇により、後半は議論をある程度思い通りに出来はするが……)。
Q.BGMとかUIとかはどうなの?
A.雰囲気を全く壊さない静かなBGMと、とにかく一貫したSEの使い方が良い。UIも不満は無し。
動画で流れた静かなボーカル曲がひたすらに印象的。
討論中やイベントBGM等、その場にあった曲もとても素敵でした。
そして個人的にここが良いなと思ったのがSEです。
例えば役職持ちに名乗り出てもらう「提案」だったり、「(エンジニアやドクター等が)グノーシアと明かす」だったり、とにかく耳で聞いて直感的に判るのが良い。統一性があるので、つい斜め読みしてしまった場合でも流れが理解しやすいです。
また、UIに関しても非常に丁寧で見やすく作られています。
最初に説明したようにQ&AやTipsも充実、プレイヤーに優しい作りになっています。
とにかくストレスフリーな作りなのは間違いなし。
セーブデータは3つ枠があるので、気軽に周回プレイが出来るのかなと思います。
強くてニューゲーム、データのコピーは出来ませんのであらかじめご了承を。
↑スキル「絶対に敵だ」の使用シーン。スパッと斬り込んだSEとフェイスアップでインパクトは大きい。だがこんな大事なことも○を連打していれば1秒も無く演出を飛ばせる。
また、キャラクターが占われていた場合等は左の方にアイコンが出るので一目で解りやすいのも特徴。UI関係での不便さは特に感じない。
総評
Q.このゲームは買いですか?
A.気軽に人狼ゲームを遊びたい人、そしてゲームにキャラクター、ストーリーを求めている人は買い
自分は各ゲームニュースの記事でこの「一人で遊べる人狼ゲーム」という観点から興味を持ちました。
「人狼ゲームに興味があるけど、嘘吐くの下手過ぎるのとお友達いないからやる機会が無い」という寂しい人間であるため、一人で人狼ゲームが遊べるというだけでやろうと思っていました。
で、発売日より少し後に購入しやってみたらなんということでしょう、人狼ゲーム部分もでも良く出来てるなと感じたんですが、それ以上に世界観とキャラクターに心惹かれてしまいました。
ただ、少し惜しいのがそう心を惹かれるまでに少しラグがあるというところです。
チュートリアルは丁寧なんですが逆に言ってしまえば長いし、イベントが何も起きない退屈な時もあります。
また、ステータスの低い序盤は大体自分が釣られたり噛まれたりするので、面白さを感じる前に飽きが来てしまうこともあるかもしれません。
ですが、1ゲームが非常に短いため、少しの隙間時間で遊べるのは魅力的かなと思います。
少しずつ明かされていくキャラクターの魅力、世界の謎……そして、少しずつ強化されていく自分のステータスと自分の知識や経験。それらが広がっていくんですよね、すっと。
↑投票画面。人狼ゲームとしても出来は良いが、それ以上に各キャラクターの個性が光っているゲームだ。
開発は4人で行ったという話ですが、その少数での開発環境がきめ細やかな世界観の統一を実現させているのかもしれません。
気付いたら毎日グノーシアを付けるのが楽しみになっています。
すっきりとした終わり方で、後味も素晴らしく、まだこの世界に浸っていたいと思わせてくれる作品です。
というかプラチナトロフィーを取得した今でもがっつり遊んでます。
いつもプラチナトロフィーとか、ゲーム内のアワードとか、そういうのコンプ前に挫折してる飽き性な自分にとってはかなり貴重です。ストーリーは一気にやるし、好きなゲームならやり込みもするんだけど、でも飽きてくるんだよね……。
世界やシステムに惹かれているだけではなく、ひたすらテンポよく進むユーザーに優しい仕様であるところが大きいのだと思います。
もうPSVitaも出荷が終わってしまいましたが、そんな中で現れた良作品。
なんと、20年3月27日のニンダイminiによりSwitchでの発売も決定しました!おめでとう!
追加要素に、
1.バックログの追加
2.片手操作可能
があるとのこと。
一人用人狼、アバター育成のRPG、そしてストーリー・キャラクターが魅力的なアドベンチャー、どの観点から見ても良く、そして融合された一つの作品として見ても、この「グノーシア」という作品は丁寧に作られていました。
皆さんも一緒に、この宇宙船で彼らと共にグノーシアの謎を解き明かしてみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
一人でもこのグノーシアという作品に触れていただける方が増える事を願います。
拍手やコメントを頂けると、これ書いた人が元気になって飛び跳ねます。
※拍手コメント返信
>20'6'15 ジナ推しさん
グノーシア良いよね……。自分もジナ推しです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!一人でも多くの方がこの作品に触れてくれるといいなって、思います。
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